2016年3月20日 名古屋~新宮/3月21日 新宮~熊野本宮大社 東京・名古屋から移動手段の選択
【JR東海 「南紀・熊野古道フリーきっぷ(中辺路コース)」の購入】
 名古屋市内から9,780円 3日間有効。熊野市~紀伊勝浦のフリー区間まで特急電車の往復と熊野交通バス周遊引き換え券が付く。特急4両編成、JR西日本は電化されてるがJR東海の紀伊本線が非電化で電車じゃなくディーゼル車だから音がうるさい。

 日曜日の深夜到着便だから名古屋駅から同じ車両に乗ってたのは、ほかに1人だけ。翌日は春分の日で休みだけど観光客はいない感じ。その状況がわかってか名古屋駅の切符売り場で購入と同時に座席指定をしたが所要時間3時間26分ってことだし景色も見えないから寝て行くしかないねぇ~って感じで、他の人とかなり離れた座席位置にしてくれたようだ。

<追記: 2019年10月1日より消費税10%、南紀・熊野古道フリーきっぷ 名古屋市内から9,970円>
<追記: 熊野交通は吸収合併され、2020年1月1日より熊野御坊南海バスとなった。ダイア改正も注意。>
 東京から名古屋の新幹線を加えれば5時間だが特急は1日3~4往復と滅多に走ってないから乗り継ぎが問題(夏場や観光時期の休日には臨時便あり)。高速バスは東京 池袋・新宿から8~10時間 8,200~12,500円。名古屋から新宮へ高速バスもある 4時間 4,100円程度。

 夜行普通電車「ムーンライトながら」運行日と「青春18きっぷ」利用できたとして1円でも減らす以外に価値は見えず1泊増えて時間の無駄。疲れと宿代で金銭的メリットは相殺される。東京駅 23:10→05:22 名古屋、新宮には13:20着(所要時間14時間10分)。早朝出発も東京05:20→19:00新宮(所要時間13時間40分)。それは時刻表として可能なだけで休憩時間がまるでなかったり何もないも同然な駅で乗り換え待ち90分とかある。

 飛行場(南紀白浜空港)からも不便で、たいして時間短縮にはならなず金額が膨らむ。だからJR西日本側にはない名古屋近隣から使えるJR東海「南紀・熊野古道フリーきっぷ中辺路」のコストパーフォーマンスが絶大。
 新宮駅から十津川温泉の距離と所要時間からすると、まるで新宿駅(東京都)で箱根湯本(神奈川県)を示しているようなものだ。距離は違うが交通の便としては路線バスが1日3便しかなく距離より難所。こう考えると私が生まれるずっと前に工事途中で終わってたのだが五条(五條)から新宮までの旧国鉄「五新線」が開通しなかったのが悔やまれる。紀伊半島を小さくしたような伊豆半島でも同じことが言えるし未来も見えてくる。
 特急ワイドビュー南紀は運行本数が少ない。名古屋の用件は17時頃に終わってるから好き好んで名古屋19:47発にしたのではなく、栄を17時に出て丁度良い電車がない(名古屋発 08:05 / 10:01 / 12:58 / 19:47)。

 高速バスにしても新宮へ行く便は1日3便で 名古屋発08:10→12:02新宮駅前 / 13:10→17:12 / 17:10→21:12 と間に合わない。そのあとのバスは電車の駅で言うと熊野市までしか行かず、結局は最終の特急電車に乗ることになる。電車だと名古屋駅15:37に早めなければならず、早めに切り上げて17:10の高速バスに乗るしかなかったが、久屋大通公園(名古屋市)のイベントでエンディング ゆるキャラ大集合 が捨てられなかった。

 間に合いそうな 名古屋17:37→[快速みえ]→18:48 松阪 18:57→[紀勢本線]→22:41 新宮 も特急より2時間前に出発してこの遅い到着時刻。3月の19時は真っ暗なので景色も見えない。特急は写真の切符にある通り名古屋 19:47→23:13 新宮、1本前は昼だから話にならない。普通電車なら早めに切り上げて高速バスに間に合わせれば 名古屋バスセンター 17:10→21:12 三交新宮駅前 となり普通電車より1時間半も早い到着にて翌日が早朝になっても寝る時間がある。その場合はJRのお得な切符の価値が出ない。すべてバスにして、往復は高速バス、現地では単体で路線バスのフリー乗車券を買う方法もある。
 定刻で新宮駅23:13着、こちらのほかに降りるとき見かけた乗客は4人。名古屋駅の時点で指定席に意味がない人数だった。23時なんて東京なら宵の口だが、シーンとしており車も走ってないし誰にも遇わずにホテルに着いた。3月だが学生は春休み時期で翌日は春分の日の振替休日。夏場だと増えるのだろうか、それとも自家用車ばかりか? キャンセルで空きが出るのを待ってたくらいだからホテルに数十人は泊まってるはずが気配を感じず。

 ホテルに着きチェックインやらで部屋に入ったのが23時半、シャワー浴びたりなんだかんだで24時はとっくに過ぎ、翌朝のバスの時刻は 05:53 ですから別の宿泊客にも通行人も誰も会わなかった。寝ぼけ状態でチェックアウトしたのが 05:50 で駅まで走った。定時に発車してたら乗り遅れたかも。
 熊野交通バスの始発だと 07:10 ですが、その時刻ですら営業所が開いてなく路線バスの「南紀・熊野古道フリーきっぷ」に引き換えることができません。翌日に引き換えることになっても有効期間はJR東海の切符と同じなんだからJR東海での発券のまま利用可能を望む。

 引き替え窓口ですが閉まるのも早いため夕方到着も引き替えは難しい(紀伊勝浦駅前出札所 08:00-17:00、新宮08:30-17:00 ※季節や改定に注意)。この時期ですとワイドビュー南紀5号 紀伊勝浦行が名古屋12:58-16:25新宮、16:42 紀伊勝浦とギリギリ。引き替えできても3月のこの時刻では暗くなりバスがあっても意味がない。熊野本宮大社は行ったら戻れず、那智山からの最終バスも17:40だから行ける時刻ではなくなってる。

 行くのに1日の大半を移動時間に費やさなければならない。便数、運行時刻、電車(鉄道)・バスへ乗り換えを考えると飛行機も役に立たない難所だった。それだからこそ厳しい移動予定が必要だったのだ。ゆったりするなら三泊四日で前後2日が移動、観光は2日間となる。

※ 2016年3月21日現在。以降、ダイア改正に注意
<宿泊ホテル資料>

ステーションホテル新宮 ツインルーム 一般的ビジネスホテル装備
新宮駅改札口より徒歩2~3分 シングル5,000~ツイン8,000円~ 休日前 連休料金別途確認

 駅から近いが部屋は大都会のビジネスホテル並みに狭くシングル7.3~8.2平米、ツイン11.6平米との記載。この部屋はシングル部屋にベッドを2つ入れてるから特に狭い。通常ツインは2名で10,000円からのようだ。

 新宮駅周辺の休日前相場はシングル7,000~8,000円で観光シーズンはもっと高くなるが今のところ都市部のよう高騰とまではならないので安心した。高くなる時期は夏場だけと限らないので避暑地ではなく熊野三山の行事としての季節があるのかもしれない。

<新宮でホテルが見つからない場合>

 計画した予定では新宮駅に23:13着のため、そこから当日に電車もバスもなく向かうことはできない。だが特急の途中駅で降りることはできる。唯一下車できる三重県の熊野市駅周辺のホテルを探すことになるが、同じように民宿ばかりで駅の近くにホテルは非常に少ない。熊野市駅から新宮への始発電車は 05:13→05:44 で奈良交通 八木新宮線の始発 05:53 に乗り継ぐことができる。

 日が暮れる前に行ける予定ならば紀伊勝浦駅まで行くことや、新宮駅からバスにて湯の峰温泉、川湯温泉、熊野本宮周辺の民宿がある。熊野古道のため共同部屋や雑魚寝形式のような宿もある。

 今回は、ゆるキャラが集まる観光展示会の観覧で名古屋出発だったため、新宮で宿が取れなかったから大幅に変更し、熊野詣ではなく京都から奈良へ向かって十津川村観光(谷瀬の吊橋、熊野古道 果無集落)など複数の計画があった。
【熊野交通バスまで待てず 奈良交通 八木新宮線を使う】

 時間を優先させるなら新宮駅~熊野本宮大社の往復で3080円の追加出費となるが電車往復だけでお得なので問題ない。新宮の場合は08:30に熊野交通バス営業所窓口(出札所)が開くから以降のバスなら追加出費なし。私は時間を優先させて行きはフリーきっぷ対象外の奈良交通バスを利用した。時間経過で観光客が増えてきますし必要ある出費は計画時点から想定してた。

奈良交通バス 八木新宮線 新宮駅 05:53→07:14 熊野本宮大社 1,540円(別会社のため上記フリーきっぷ適用外)
熊野交通バスの始発は07:05発→08:24着。温泉地経由の所要時間は1時間20分、滅多にない熊野交通特急または明光バス快速だと50分。熊野交通の営業所が開くのは08:30のため「南紀・熊野古道フリーきっぷ中辺路」に付属しているバスの周遊券引き替えては以降のバスにしか乗れない。熊野本宮大社へ行っても営業所がなく引き替え不可能。時間的制約から往復3080円は必要と判断した。

タクシー 新宮駅→熊野本宮大社 小型車8,210円~普通12,450円 約70分。通常は1時間程度。
料金固定の観光タクシーもある。熊野三山を廻るとコースにより5~6万円になる。
 深夜到着しての早朝でホテルから走ってギリギリ停留所に辿り着き、既に発車時刻で車両の写真をじっくり撮ってる余裕がありませんでした。新宮駅から熊野本宮大社まででも東京駅から千葉駅まで路線バスが続いてるようなものと長い。山道を蛇行してゆくから予定では1時間20分かかる。

 私が乗車したときは道幅が狭い道路へ侵入前にバスのすれ違い待ち停車があった。対向車が乗用車でも問題があるため、日中や観光シーズンには遅れが生じる可能性がある。
 時刻表にあるように終点の大和八木駅の到着は6時間半後。この路線バスの搭乗記や過去の路線を調べると違いがわかってきた。たった5ヶ月前(2015年11月)までは古い車両で運行され何度も廃線の危機だったが沿線の補助金で続行できたとか。車両はICカード対応してましたが、まだ動作しておらず料金は別の箱に入れた。

 運行ルートや停車場所が変わってるため運行距離や所要時間もその都度変わってる。現在は166.9㎞、停留所167となっているが「168バスハイク乗車券」というのがあるから、以前は168kmだったか停留所が168ヶ所だったかと思ったら、国道168号線だった。

 ついでに「168バスハイク乗車券」は使いにくい。途中下車可能場所が限られていることと戻ることができない。途中までの往復割引券でもなく一方向だ。赤字路線のため割引はなく特定場所で途中下車ができ有効期間2日な乗車券であるのみ。逆方向もあるがバス車内では販売してないため今回の旅では買うことができない(新宮に奈良交通の営業所が見当たらない?)。

 途中下車による分割支払いで割高になるのを防ぐには利用できる。そんなことで今月一杯(2016年3月末)まで1年間行われた奈良県内の指定の宿に泊まるとバス代をキャッシュバックする助成金はすごく価値があった。大和八木から十津川村を往復しても良いし新宮へ抜けても全額補助された(条件は十津川村宿泊)。
<奈良県補助金事業 歴>
※ 2015年4月開始の宿泊者向けバス運賃キャッシュバックキャンペーンは2016年3月末で終了
※ 2016年5月10日~11月30日「早期予約で超お得!十津川村温泉に泊まってアンケートに答えると路線バス往復運賃無料キャンペーン」を実施。十津川村に限定で5日前までに予約して伝えるなど不便な点も多いが、それによってバス運転手の負担を減らすことができる
※ 2016年12月1日~2017年3月30日まで 奈良県奥大和地域宿泊者限定 路線バスキャッシュバックキャンペーン実施
※ 以降のキャッシュバックキャンペーンは不明
05:57 早朝の新宮駅。タクシーいるようです。
紀伊勝浦からは07:43着ですが熊野市からは05:44着がありバス八木新宮線の始発に間に合う。
熊野速玉大社方向。真っ暗な5時に行くのは無理。
社務所が 08~17時で、開門 06-17時(季節による)