2009年8月28日 熱海追想
 花火だけ見てすぐに帰るではなく、久しぶりに熱海を散策してみた。小さい頃は春・夏・冬休みと親戚にまで連れて行かれ何十回もの旅行により伊豆半島は最も記憶に残る場所となっていた。

 新幹線が速くなったとは言え劇的なものではなく「こだま」は私が生まれる前から今でもちょっとしか早くなってないのでは? それより行かなくなったのは自立心も芽生え大人になれば行動範囲も広がり熱海は遠くではなくなったからでしょう。
 降りなかっただけで街並みは新幹線の車窓から見続けていた。もはや東京から遠くではない事で観光地として衰退した熱海は温泉街からリゾートマンションの建設地へと変わった。

 もし生き残りの政策だとしたら失敗に思う。景観条例を作らなかった熱海は温泉街全体的の安易なマンション建設によって悪の相乗効果に陥り景観の悪くなった旅館が廃業する事態、現在でも建設は続いている。(追記:遅すぎだが2007年頃に景観条例が出来ていた)
 嘆いても仕方ないので思い出を追ってみる。熱海駅を出て右手を下る土産物街を通り抜ける。その後も干物屋さんが続き、しばらくすると旅館の脇のカーブで海が広がって見える。いや、見えるはずだった。

 ところが必要以上に高いビルが建設中! これは前にちょっと高い人が立っている程度ではなく、妖怪ぬりかべがいるようなもの。衰退ではない理由で廃業に陥るのも当然。自己中心的な商業は各地で問題を起こしてるのも確か。