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ぶろぐん

映っちゃった映像GPに落胆
フジテレビ 2015年6月16日放送「映っちゃった映像GP」
期待はずれで落胆なのであり、内容からお笑い番組に分類したい。

 お化け屋敷的な番組なら許せるが、フェイク映像と判断できるのをあたかも真実かのように扱ってるのは問題ないのだろうか? 最初のほうに一般人が作ったであろう心霊映像がいくつか放送されるのだが、全て説明できる疑わしい映像しかなかった。カメラワークおよび映ってはいけないというのの映り方が実に不自然。踏み切りで電車が通過した後に霊みたいなのが映るってのも、カメラによる全体像のブレとお化け役の二人!?の位置が合ってない。よって電車が通ってる間に現れて撮ったのではなく、合成か、その場ならガラスか何かに投影したものでしょう。実写と合成らしき映像の位置は別々に動き、お化け役の二人の位置は同期してた。

 他にもストーカーで相手先で自殺した霊とか言ってたが、そんな事件なら日本なら絶対に報道されるはずで、ストーカー犯の自殺は多いようだが相手先だとすると逗子の事件しか見あたらない。テレビでは霊は顔出しするわけですが犯人とは似てないわけです。日本と海外で固定的な違いが見られるのも、作り手?が何か思い込みに支配されてるからでしょうね。


<目に見えない埃が写る>
 佐渡島のロケでも、まるで「噴火は山神様が怒ったから」のよう低次元な発言ばかり。頭の中がお花畑ならぬ不思議ちゃんな方々がオーブと呼ぶものが写真に撮られて霊魂などと訳のわからぬことを言うのですが、あれは状況さえ合えば誰にでも撮れる写真である。

 目に見えない世界は汚い。掃除しまくった後に自分の部屋を見てごらん。暗闇に近い照明なら見えないでしょうが、昼間なら太陽光、夜なら強力なライトの光の部分を見ればよい。微細なホコリ(ちり)だらけだ!それが一瞬ながら強力な光であるフラッシュに照らされて写るだけ。場合によってはレンズに付着したホコリでも発生する。ぼやけたり透けて見たりするのも光学上に起こることで科学的だ。

 暗い背景でタオルか何かバタバタさせてから、フラッシュを使って撮影。何度もやれば写ると思うよ。オーブとか呼んでるホコリがさ。それが古い家だと怖がるのは単にテレビや映画にて怖いと洗脳されてきた結果。

 (自称)霊能者なるいかがわしいものにインチキと付けると日本語としておかしくなるが、この科学現象を霊魂と言う奴は自らインチキもしくは頭がご不自由な方、妄想癖な方だと証明している。

 特にこの番組だと、個別にカメラを持っているため、誰かだと写るってのは誰かではなくカメラの問題である。同じカメラを別人が使いまわして、誰かのときだけ写るってなら写し方に問題があることが多い。それら排除してから異様だってやってほしいね。


<低速シャッター + フラッシュ>
 次にマリア像の前に足立梨花が立ち、やるせなす中村が撮った写真だが、あれは単にスローシンクロ撮影によるブレでしかない。安易なカメラを持っている人たちが失敗として撮っているはずで、場面によって霊とかこじつけてるだけだ。心霊写真としてこじつけてない失敗写真をネット上で見つけることができる。

 全自動カメラなら「夜に人物と背景も写す」とかいうモードを選ぶとスローシンクロ撮影となり、シャッタースピードが遅い=長時間露光のままフラッシュが焚かれる。普通だと多少はブレててもフラッシュ光がない時間は暗くて写らないのだが、テレビではビデオカメラ用の照明が当てられてることがわかり、それで足立梨花が動いてるまま明るく写ってる。手ブレに加えてシャッタースピードが遅いのは写真の全体がブレていることを見ればわかる。我々には教えてくれないが、撮影した画像ファイルのExif情報を見ればスローシャッターであるとわかるはずだ。


<レンズの汚れ>
 画面中央下部にレンズを指で触ったりすると出る典型的なのが写ってるのですが、これを番組は「決してレンズの汚れなどではない」とか言ってる…いや、レンズの汚れです!ナレーションで嘘を信じ込ませようとするな!!

 これを示す証拠が写真に現れています。写真によって色が変化するのだが、それは近くの被写体がフラッシュに反射して写りこんでいることがわかる。だから場面によって色も同一である。何もないときは全体的に真っ黒で、ビデオの照明があるところでは白っぽくなって写ってる。被写界深度が深いコンパクトデジカメで撮られたと思われるが、ぼやけてる。これらが離れた空間上にあるものを写したのではなくレンズに付着した汚れである証拠。


<レンズフレア>
 最後に、やるせなす中村の後ろに謎の発光体とか言ってるが、これも典型的なレンズフレアである。光源の位置によって多少動くが出現はカメラの動きに同期している。またもやテレビは「ゆらゆら動く」とかバカなことを言ってるのだが、それは光源(撮影用照明)とビデオカメラが動いているだけだ。突然現れ、消滅したりするのはレンズフレアの元となる光源との位置関係により影響がなくなるからだ。


 これら専門家が鑑定すれば一発でしょう。撮影のプロであるはずがこれらを知らなかったら素人。だから撮り方を知ってて仕組んだのか追求すべきだ。科学的にわかってることを、雷は雷様が太鼓叩いてるような話に戻すのは昨今言われてるように制作に問題ありすぎだ。

 そして上記を全て霊がらみで語った自称・霊能力者とやらは、心霊、あ!違った 心療内科に行かれることを是非ともおすすめしたい。




番組では扱われてないが、以下も性能欠陥?から起こることである。

<デジカメ特有 赤外光の可視化>
 知識を持たずして心霊写真と誤認識されるものも、光学上の問題から起きるのは共通しているがフィルム時代とデジタル時代でハッキリ分かれたのがある。その一つに目に見えない近赤外線が可視化されてしまう現象があり、大気中に温度が高い塊やら赤外線を放出しているものがあると人間の目には見えなくても写ってしまう。ビデオカメラに搭載されてる赤外線撮影モードだと微妙な差まで映し出されるから白いモヤみたいなものとして映ってしまうことがある。これをお化けなどと称するから大笑いなわけです。

 カメラには赤外線を除去するフィルターが搭載されていますが、除去性能(特性)は山型であって完全に除去することができない。だから赤外線を可視化させて見るのは簡単。(余談だが、デジタル波形・カミソリの歯のように鋭角に除去できるフィルターを発明したらノーベル賞ものだと言われている)

 テレビ等の赤外線リモコンをご用意になり、発光部らしき部分を見ながら何かボタンを押してください。光は見えない…人間の正常。次にスマホ/デジカメ/光学式ファインダーでないデジタル一眼カメラなどを用意する。リモコン発光部をレンズに向けて何かボタンを押す。液晶画面に何が映るかな?
ピカピカ!見えないのに!

<ローリングシャッター現象> …詳しくは検索を。
 高速に動いている物体を撮影すると、画像が斜めに傾いたり歪曲して写ってしまう現象のこと。順次にデータを拾うCMOSイメージセンサーだから目立って起こる。CMOSイメージセンサーでも機械式シャッターによって遮光されるカメラでは現れない。ケータイやスマホなどの内蔵カメラだと頻繁に起きる現象だから、これは多くの人が知ってるかもしれない。
これに手ブレが加わって、ぐにゃぐにゃした映像になったのをオカルト話に変えてはいけない。



< ここまで突っ込みを入れさせておきながら… >

 昭和でもあるまいし、こんな次元の低い番組をやるのは時代遅れなんだが、次の話題だった UFO の数々の捏造映像を見て “お笑い番組” だったことが判明。出演者で胡散臭いとは思ってたが、お化けのときから早くお笑い番組だって示してくれればよかったのに。だとしても、誤解を生むので科学的に起きる普通な写真を心霊だとかいうのは低俗すぎだ。小人(こびと)の映像も動きがおかしくて周囲の影の急激な動きからコマ撮りなタイムラプス撮影であることがわかる。



個人的には、日本テレビが過去に放送した「特命リサーチ200X」を望む。
科学的事実は知らない人に教えるのが筋だ。調べつくしても不思議が残るなら面白いだけ。
| emisaki | 22:04 | comments (0) | 大衆媒体::テレビ |
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