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ラッピングバスにみる熱海と伊東の違い
 春から東海バスの一部に絵が描かれた(ラッピング)バスが登場した。これらを見て「熱海の今後をまじめに考える」連載は終了していないのだと残念に思った。何かと言うと、旅行者・地域住民利用客への訴えかけ、記憶への残り方が絶大に違うと感じたから....

デザイン(ラッピング)パスは、

・熱海 観光地巡回「湯~遊~バス」
・伊東 マリンタウン行きの路線バス

大きな違いは、

熱海 ごちゃごちゃした単なる模様にしか見えない
伊東 マリンタウンのキャラクターが大きく描かれてる (マリにゃん)

熱海のを初めて見たとき 「ウォーリーを探せか!」って一人突っ込みしてしまった。

 ゆるキャラファンだから伊東のほうがいい言ってるんだろと思われたら心外だ。客観的に印象に残るかどうかで、どこにでも存在してて、他の地域のほうが有名(*)なものを描いても意味がないという観点から、ミカンや温泉が大きく描かれたとしても意味なく、固有のものを描いたのは正解であろうと考えるから。だから具体性もないデザインに「なんじゃ、これ」と思うのは当然のこと。

(※ 梅、桜、ジャカランダ、そして温泉も有名どころはいくらでもあるが、熱海市は “たくさん組み込むことの無意味さ” に全く気づいていない)

 ちなみに、東京都心部には商業路線バスとは別にいくつものコミュニティーバスが走っており、それらは大別して車両自体が目立つか図柄が明確かだ。上野動物園がある台東区だと、乗るのが恥しいパンダ形のが走ってる。
一目瞭然で、乗らなくても観光客に撮影される対象にまでなっている。


 だからってバーコード頭(あつお)を描けとは思ってなく、なぜ、結びつきの大きなのを選ばず、誰もデザインに指示しなかったのか!? あれならテレビ東京番組にて有名な濃いキャラクター住民さんでも描いたほうがまだマシ。茶千のお爺さんとかね。知らなくてもいいのさ「何だあれは」と「意味がわからい」では絶対的に違うのだから。

 今回のデザインでは直接的な印象もなく、じわじわ効いてくるパターンにも当てはまらずだ。熱海が学ぶべきは心理学であろう。


 「あつお」描いたほうが今よりマシであったと考えるが、持ち主が「市」でなく固有組織だから時代遅れの権力闘争でもあって使えないのでしょうか? 伊東の場合は路線バスでも直行線だし、弱体化した温泉街に比べたら道の駅のほうがチカラを持っているのでしょう。

※ まだ個人的に撮影してませんのでバスの写真はありません。報道で写真も掲載されています。
  見に行っても、一部・一台のみや、走行してない日があるのでご注意。





 どうせなら、ゆるキャラ好きだから、その活動から宣伝方法の不甲斐なさを綴ってみる。昨年、うみえーる長浜でのご当地キャライベントで、役所でも作ることを考えたが民間に任せた風なことを聞いたが、熱海の民間とはお役所仕事同然なのだから企業の意味がでず、だったら役所が行ったほうが宣伝効果が高い。近くなら三島を見れば一目瞭然。工事現場で頭を下げてる絵ですら みしまるくん・みしまるこちゃんだ。

 一企業もしくは組織が行ってしまうと街(市町村)としてキャラクターが使えなくなる。その代表例がグランプリをとった「バリィさん」でしょう。企業のキャラクターなので、使うには役所以上の制限が加えられ、更に資金の流れが一方的だ。今治が目立つほど愛媛県として使える「みきゃん」を推して来るに違いない。

 税金使ってバカヤローと思われるか、もっとやれと思われるかは活動による結果にかかっている。極端だが、「くまモン」に税金使うなという頭の悪い人はもういないだろう。忍耐力がないのではテレビ番組と同じになるが、一定の効果が出るまではジワジワ効いてくるため何年もかかる。利用方法がわかっての話で、知らずに他がやってるからでマネするならやめるべき。ようするに、

   キャラクターを好む側の気持ちがわからないならやるな。

 宣伝なのだから儲けようと思ってないのが役所だが、企業だと初期から儲けが念頭にあるのが見えてしまう。以前、ちょこっと書いたが「マリにゃん」は企業団体所属にして初期のくまモンみたいな活動をしてきてから範囲を広げた。そして過去二度も ゆるキャラさみっと に参加している。

 熱海の「あつお」は従来の伊豆のキャンペーンにくっ付いて出ることはあっても、ゆるキャラのイベントで伊豆から出たことはまだないと思う。だから、年間の宣伝活動費を計上して行動すべきなのだ。熱海から出たとしても確実に宣伝の場だけで、ゆるキャラが集う場所を経由しての宣伝活動には参加する気がないようだ。

 行動場所から感じられるのが、マリにゃんは伊東マリンタウン所属であるのに伊東の筆頭であるのに対し、あつおは温泉宿泊宣伝が先に立って熱海市の宣伝としては動いてない(動いてるようには見えない)。だから マリにゃん は他の伊東キャラを差し置いて伊東市の代表とも思える地位に上りつめた。後から役所が対抗馬のように作らなかったのもよい。ほかに伊東のキャラは競輪場(ミカリン)、農協(だいらちゃん)、伊豆シャボテン公園(カピーバ)とかだが、活動方針がまるで違った結果でしょう。当初から一定の宣伝活動費が降りていたからかもしれません。

   別に ゆるキャラ がどうではなく、宣伝能力による違いが結果に表れている。

 ブームが去ったとしても、方法論を理解しているなら別の要素で宣伝を続けるはず。ダメなところは、ゆるキャラに すがる ことをして本筋を理解しないからブームが去れば何もできなくなるだろう。

 時代遅れの権力闘争と書いたが、もし別の派閥にお金があったら対抗馬は登場すると思う。それは全国各地にみられ、自分勝手に使える宣伝材料が欲しいから。役所だろうと県・市・区・町と別々のキャラクターを登場させる。小さくなるほど宣伝効果が落ちてしまうから、ゆるキャラ事業に向いてない関西方面だと、多すぎると上から文句が出たりする。

 宣伝要員として「ゆるキャラ」の前に「観光大使」が増えすぎて“普通の人”に成り下がり、目立たなくなったことがある。特定のところから苦情がきそうだが、現実問題として書くと、沈魚落雁と呼べるような方々が応募してこなくなった。低年齢化と就職難から、地域愛より履歴書への1行としての価値が増大し、その最上級は大学のコンテストだけになった。腹黒な思惑が表面化してくるのか時代なのか、会社員と学生では効力・能力に差がありすぎた。観光大使にマスコミがほとんど見向きもしなくなったので、老若男女を相手にできる ゆるキャラ へと宣伝媒体が移っていったのだと思う。地方だと選ぶ予算がないのではなく、選ぶ人がいなくなって観光大使という職業のように長く続けている人や、公募じゃなく団体職員の仕事なんてのもありがちである。だから能力差が表面化してしまい なかには営業スマイルゼロまで出現したから宣伝能力が低下。


以下、NHK番組「クールジャパン」より、

・佐野ラーメン、厄除け大師だけでは弱いが、「さのまる」がいるから行く

・「バリィさん」 子が好きすぎて、今治に旅行に行ってしまうくらい

・街頭インタビュー 名前を言えたキャラ (代表6キャラクターより)。 さのまる 31%、バリィさん 82%、ちっちゃいおっさん 73%、ひこにゃん 95%、チーバくん 73%、ふっかちゃん 31%。 名前がわからなくても、知ってる人は多く、何らか結びついている。

知名度の高さは視聴率下がっても最強メディアに違いがないテレビの影響が大きい。




<追記 2014年5月28日 下田関連>

 映像が出回ってきてるので書くと、下田黒船祭はキャラクターが10体以上集まって楽しそうだし、花火もどう見ても熱海より質が上です。今年は知らないが、過去には複数業者のも打ち上げてるんですね。その業者も有名じゃないですか、失礼ながら熱海が依頼している某より相当技術上です。花火マニアさんの過去からの観覧記録を読んでいると、どうにも熱海は手抜きの回(特に夏以外)が多いらしく現在の評価は低くなった。依頼主および業者双方でマンネリ化。癒着か予算の関係か知らぬが原因はそこらへんだろう。回数を減らして集約し、入札制にしたらどうだろう。少なくともワンパターンではなくなる。

 伊豆の場合は大きな工場とか企業がないため協賛金が集められないのも問題で、花火を通しての企業による張り合いで良いものを打ち上げるということが起きない。協賛金を集めてるところでは数分間もスポンサー名を読み上げられてイライラすることもあるが、それでよい花火が見えるなら文句ない。

 ゆるキャラ事業の勉強会を開いただけのことはあり、まだ ゆるキャラ いない下田なのにイベントのやり方がわかってきてるようだ。「特区」設定で東京都はやる気がないと言われてたが、それは東京都が危機ではないからで、伊豆でも伊東、下田を始めローカル地域のほうが頑張ってきているのは “ケツに火が付いてる” からではないか。ようするに熱海は街としては危機なのに、仕切っている人たちが危機的状況ではないから本気に考えることをしないのだろうと。

 熱海市役所にしても約4億円も出して役所の裏地を買うくらいなら、従来から街中のイメージ悪いところ(他人の土地だったとしても)を隠すなり整備したほうがよっぽどいい。客が持ち帰るイメージは重要で、リピーターになるか、ならないかに大きく関わる。




<追記 2014年7月10日 御殿場のラッピングバス>

 静岡新聞NEWSに「魅力満載ラッピングバス 車内ではPR映像 御殿場」という写真と共に記事が載ってる。バスの前後には富士山、左側面には 御殿場みくりやそば とキャラクターの絵柄、右側面には富士山樹空の森、秩父宮記念公園。この情報から調べて見ると、富士山および御殿場みくりやそばの絵柄は大きく、宣伝および印象として残る。

 ラッピングバスはマスコミに取り上げられることが目的ではなく、実際に走ってから観光客への訴えかけではないのか? 現地だから「誘客」の価値はないのだが、既に来ている客を動かす効果はある。 本件の熱海のラッピングバスは、いったい何の効果があるのだろうか?

真似をしろと言うのではなく、確立された方法というのがある。


<追記 2015年8月27日 伊東のラッピングバス>

 伊東マリンタウンの「マリにゃん」に続き、伊東競輪場への直行バスにキャラクター「ミカリン」が描かれた。開催日以外は他の路線で使われるとある。すみません まだ出会ってないから写真を撮っていません。花火を見に行ったときも全く見なかったし、夕方になるとその路線の運行がなくなっちゃうんだよね。


<追記 参考資料>
→ 深谷市コミュニティーバスの写真(別ページを開く)




| emisaki | 20:04 | comments (0) | 熱海::考察 |
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