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駅ビルと既存店の競合は
 新駅舎に入る店舗と既存の周辺店舗が競合するなら土産物屋だろう。そのへん理解しているようで伊豆新聞によれば説明会への参加者は「駅周辺住民ら」と書いてある。たぶん住民ってのは利用者じゃなく店主であろう。駅周辺の住民・別荘族の話は何人からも聞いているので、どんな質問をするかで店主の話が聞きたかったが私は移住することができず住民票が東京のままなんで潜入調査あきらめた。過去の蓄積と周辺情報から考えてみる...

・コンビニで買い物してるなら高くない

 利用者が違う前に能力が違う。富裕層がどうのと言うが、自由が丘で働いていたとき、近くにコンビニもなくて「ザ・ガーデン(シェルガーデン)」だったが、買えないようなものばかりってわけじゃなかった。それに希望小売価格より高くなってるわけじゃない。「成城石井」は名古屋(金山)を何度も使ったことがあり、地域商品を土産物として購入してた。富裕層もしくは「食ツウ」向きの商品構成があるだけで、全てが劇的に高いわけじゃない。

 私はコンビニの野菜スティックが好きなのだが、それは子供が嫌いな野菜の味がしないからで、そこらへんの八百屋のだと野生の味というか、ウサギ小屋の臭いか青虫みたいである。外側じゃなく中身もだから生では食えたもんじゃない。それは生産能力・技術が低いからで、それなりの育て方をしてたらああまではならないって。前に ひどい苺を掴むことになったと書いたが、大手の500円と町の商店の500円では利益率の乗せ方がまるで違うので、相当質の悪い品ってことになる。消費者にそんな考慮は関係なく、いくらで買っただけが問題なのだから、下手な商売ではシャッター通りになるのも当たり前である。

 東京・有楽町の交通会館の前には連日のように地方の商店が並んでいる。若干高めのも売ってるわけだが、形やキズの基準で流通に乗れないものが安く売ってたりもする。それが買えたときは味は同じですから当たりクジを引いた感じだ。本当にハズレを持ってきたら近隣が銀座ですから二度と商売はできない。これが地方だと競争してなく自分の立ち位置が見えないため、いい加減な商売をやってしまう。うるさいのは地産のものくらいだから、ほかの大多数では話にならない。


 一般スーパーマーケット vs. 個人商店 vs. コンビニ を比べるくらいで勝敗はついていて、個人商店はコンビニのコロッケより劣るのを平気で高く売ってる。値段は前後しているわけだから富裕層とやらじゃなくたって買う店くらいおのずと決まってくる。やりすぎ(こだわりすぎ)て異様な値段で売ってる専門店だってあるくらいなんだし、高級をどう位置づけるかだが「成城石井」が馬鹿高いわけじゃない。毎日のことなら買う量も少ないはずで、ならば交通費のほうが重くなっている。熱海~小田原を往復したら820円です。移動時間も忘れてはいけない。

 移動が面倒であることを考えると駅近くの高台の住民が困っていただけで、別の地区からわざわざ来る人は少ないであろう。たまには使うだろうが毎日は考えにくい。競合するとすれば、比較的早く帰ってくる熱海駅利用の通勤者だろうか。それらが役所周辺の店に立ち寄っていたとすると、その面倒がなくなるだけでも駅ビル店舗の利用は便利になる。通勤者の場合はどこに勤めてる、何時に帰ってくるとかデータが必要だから可能性で語るしかできない。


・駅ビルと既存店は同じ土俵で戦えない

 同じ土俵で戦えないのは宿だって同じだ。つぶれた居抜き物件で客を得ているのだから立地条件ではなく経営能力というか市場調査=客の動向がわかっているのかが全く違っている。それと同じように商店が時代に対応できてないわけよ。どこの地方も同じだが、同じ時代の新聞もテレビも見てるはずだが世間が見えてるようで見えてないし、やってることが時代遅れ。

 自分が客として考えても過去より聞き込んできた情報でもだが、駅周辺の住民・別荘族は生活の場としての熱海在住の商店(中央町~清水町)とは競合しません。駅近くだと市役所のほうへ行くのではなく、駅から小田原などへ行く。移住ではなく、これは移動に難がある高齢者を除けば熱海生まれの住民でも同じ行動をしてるじゃないか。それとも私が得ている情報だけが特別だとでも言うのか、そんなはずはない。

 坂道が問題じゃないとは言わないが、商店の質を考えたらバス移動じゃなく電車移動したほうがよいからで、内容次第では駅ビルの店舗は歓迎される。東京など遠距離の通勤客にとってはどちらも営業時間的に使いにくい店となるでしょうから関与するなら専業主婦・主夫がいる場合だけだろう。


・太刀打ちはできる

 規模が大きいと不利なこともある。そして前々から例にしているように、東京都内の激戦区で大型商業施設が近くに1つ以上あるのに客が溢れている有名な商店街がいくつもある。反対に人口の多い都心部なのに衰退した商店街もある。店舗は点在より集まっている必要があり、跡継ぎがなく1軒ずつ廃業となると悪い方向へと加速する。交通の便の良さから近くである必要がないのが都会。駐車場問題が発生するなら駅は不利になる。

 個人商店が生き残る決まった方程式はないので、結局は地域の状況に対応できる脳みその差だと言うしかないが、だとしても1、2軒では戦えないのである。駅ビルの商店と競争できたほうが未来はあるんだが、戦える店はどれだけあるのか?


・遠距離通勤客はどう見るか

関東地方へ通勤の単身者なら買って帰るか食事してから帰るだろう。

 東京駅周辺だと仮定して普通に帰ったとしても熱海駅20時過ぎがいいところ。そこから何か買うという気分ではないし、そもそも店が開いているか商品が残ってるか。と東京か品川駅近隣が勤務地で熱海駅近くが住居で新幹線通勤だったら千葉や埼玉より有利であることは確かだが、いまどき新幹線通勤は恵まれた人だけである。もしくは自腹を切るかだ。ちなみに、新幹線通勤定期代(在来線を含まず)は、東京~熱海 85,410円。通常切符だと東京と品川駅は同一とされてるが定期券だと違って 品川~熱海は78,920円と6490円安くなる。熱海~静岡のほうが若干安く68,780円だが静岡の給与を考えると東京より割高かもしれないし、新幹線通勤者なんて民間企業なら価値のある人になってない限りは真っ先にリストラ対象にされる。

 会社が上限まで支払うのと自分が払う分、そして人口減少から都市部への集中を考えると遠距離通勤客が増えるはずがない。たまにテレビで3ヶ月定期が40万円以上(東京-越後湯沢 通勤3ヶ月 424,250円)の人の生活が紹介されるが、当人がするのは自由だとしてもこちらは何一つ良いと思ったことがない。なぜなら長年に渡る時間を強引に金銭に変換したら大損だから。こうした状況からの人口変移を当然ながら店舗も考えているだろう。

 小田原の駅ビルを例にすると、商店の営業時間は10:00-20:30、レストランが11:00-22:00だ。同じ条件だとしても使えて外食するのがいいところだろう。このようなことから通勤者は客として想定できない。

 では、熱海駅周辺の定住に近い別荘族がどれほど使うかだ。そもそも熱海で買わないって言ってる連中であり、そう言える理由は商店の次元の違いだから当然だ。新聞に「手ごわい」って書いてあるけど、悪いけど、あんたらの程度が低すぎるだけです。そんなの東京だって同じ。市場調査と自分の商品の程度が理解できてない商店は潰れる運命。客としてなら名の通った勢力に期待する。

駅ビル入店が非公開だから正しく分析できない。

 観光客として考えると、地域商品を除けば買い物の場として利用は限定的。むしろ時間待ちとして飲食店のほうがいい。電車を降りたあとにバス、または電車の時間待ちをするのに喫茶店じゃ高くつくが、ドトールがなくなってJR配下のBECK'Sもなくなって行き場がなくなっている。新幹線の乗り換えは最大30分、伊東線だとそれ以上の可能性も。熱海じゃないけど伊東駅構内のコーヒー屋がなくなったら困る。住民だってバスとの接続が良いとは限らないから駅で待たされる(前回は例のお茶があったため駅弁屋で時間つぶしました)

 熱海駅の場合、駅ナカは増設できる余地がない。なぜなら駅ビルが新築されるだけで駅の構造、プラットホームはそのままだから場所がない。いままで通り、駅弁、立ち食いソバ、キオスクを越えることはないだろう。

 駅前の空間(バス乗り場など)と駅舎の連携もせず、高低差を利用してない間抜けな設計が悔やまれる。設計悪いくせに予算がないとかいう言い訳は聞きたくない。駅前のボロビルもなんとかできてればねぇ。建て直すって聞いてから頭の中で思い描いてたんだが、東京のような再開発は無理だった。もう12年前か花博の4億赤字だけが取り沙汰されるが、バブル思考が抜け切らない時代遅れの議員や役所連中のしでかした疑惑の事業の累積なんてそんなもんじゃない。もしそれが貯蓄されていたらと意味ない結果論を話したくもなるさ。

駅周辺の住民も過度な期待をしないほうがよさそうだ。
| emisaki | 2016-03-05 Sat 19:10 | comments (0) | 熱海::情報・考察・批評 |
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