サイト内 移動
NEW ENTRIES
Search Box
CALENDAR
S M T W T F S
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
<<  2024 - 05  >>


2024 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2023 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2022 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2021 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2020 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2019 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2018 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2017 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2016 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2015 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2014 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2013 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2012 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2011 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2010 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
COMMENTS
    JR東日本「ひたち東京フリーきっぷ」なども9月末にて終了
  • emisaki >10.06
  • 常磐民 >10.05
CATEGORIES
ARCHIVES
Status
現在: ゲストモード
PROFILE
OTHERS
POWERED BY
ぶろぐん

長崎県大村市「おむらんちゃん」から再度ゆるキャラを考える
 2013年度の大村フラワー大使が決まったと長崎の人が発信しており、選ばれた仲真理亜さんは、なんと仲里依紗さんの妹のようだ。以前の方言でしゃべる自動車のCMから長崎県とは知っていたものの、大村でしたか。

 今年の大村フラワー大使は検索しても情報が出てこないんで、いつものように横道にそれ大村市のウェブサイトをみにいくと、ゆるキャラ「おむらんちゃん」ができてたことがわかった。2012年なので新しい。大村フラワー大使は商工会議所らしいが、ゆるキャラは市役所が行っており、もはや二匹目じゃなく千匹目のどじょうとでも言える事業で、今頃くまモンに乗っかってきたわけです。

 私が 着ぐるみ を撮り始めたのは7~8年前かテレビ局が主催するイベントであり本命ではなかった。東京の放送局ではメインとなる着ぐるみがいなくて目立ってない時代である。番組のキャラ、例えば日本テレビのズーミン(後からチャーミン、サタ坊)、フジテレビ ラフくんも特定番組のキャラクターである。現在でも代表キャラで目立って登場してるのはNHK「どーもくん」、TBS「BooBo」、最近になってテレビ朝日の「ゴーエクスパンダ(通称ゴーちゃん。)」くらいではないか。

 ところが地方局では関東より前から放送局専属のキャラクターがいたので、美しいお姉さまのついでに撮影し始めた。私がいた名古屋の放送局では、全局に専属キャラクターの着ぐるみがいて、放送局が主催するイベントがあると必ず出てきてた。地上デジタル放送の啓蒙活動が始まってからは同時に集まることが多くなり、このブログでも6~7年前から掲載してるはず。

  東海テレビ(1ch) ヤッパくん → わんだほ
  NHK名古屋(3ch) むねハルくん
  中京テレビ(4ch) チュウキョ~くん
  中部日本放送(5ch) ころんちゃん
  名古屋テレビ(6ch) ウルフィ
  テレビ愛知(10ch) メリ夫、 といろちゃん
  三重テレビ(7ch) エムっとくん
  ぎふチャン(8ch) はちゃ丸 → あっぷるんちゃん(新キャラにつき当方未掲載)

テレビ局のみならず、材料が乏しかった地方が有効活用したのがゆるキャラだろうか?


・ゆるくなくては、ゆるキャラにあらず

 長崎県大村市「おむらんちゃん」の写真は検索すればでてくるが、河津バガテル公園の「ガッテルくん」のデザインの系列であろうと思われる。「ゆるい」という感じではなく、お金がかかっていて完成度が高い。

 完成度が高くて何が悪いのか!? 完成度が高くていいですよ。ミッキーマウスとかハローキティー、もうちょい下でも構いませんが、それらとご当地キャラクターは全然違うと思ってるので運用側もそう思っていただきたい。この違いがわからない人は、そもそも ゆるキャラの事業に加わっちゃいけない人たち。安易なコスプレ衣装みたいに店で売ってそうな安易な着ぐるみでは困るが、ゆるキャラとしての完成度が高いと多数存在してる一般的企業キャラクターに埋まってしまうのである。当たり障りないが、宣伝効果も それなりとなる。

 「ふなっしー」は過去と違う ゆるさ なのであって、言葉の意味としての緩いとは違う。機敏な動きなど新たな流れであり、普通にしててはキャラが多すぎて埋もれるところから見事に脱した。個人で始めたから通訳(しゃべる担当)がいなくて自分でしゃべることになったのも結果的に成功。これらに追従しても単なるマネと受け止めるから、新しいことを考えないといけないだろう。


・個性

 東大寺を敵に回して干された感がある「まりもっこり」だが、ただのマリモのキャラクターだったら全国的に有名にもならず相手にもされなかったでしょう。 だから今は北海道といえば「メロン熊」が筆頭に出てくる。見た目は熊の頭部がメロンだが、設定では「なまはげ」と「獅子舞」の合体で、子供が泣く怖さに、噛まれると縁起がいいことになってる。このように、なんらか持ちネタ、もしくは緩いストーリーが作られてるのも、ゆるキャラ。

 ご当地キャラクターとかマスコットキャラクターでなく「ゆるキャラ」にしたいと思ったら、定義(原則)に従っていたほうが知名度は上がる。ブームだからって知らない人が手を出すなと言ったのは、何が「ゆるい」のか、何が「かわいい」のか、わからない人には何も理解できないからです。2000体以上も作られては、理解できないキャラも大勢いますし、ファンですら理解に苦しむキャラクターもいます。

 当初は否定されても何かきっかけに受け入れられるのもいる。有名どころでは「せんとくん」。「やなな」だって箱かぶってるだけと、当時だけでなくいまだに言われてるが、この界隈では活躍したので成功の部類に入る。


・ローカル、非公式だって強くなれる

 着ぐるみが二千体以上といわれてる現在ではマスコミ(テレビ)に取り上げられることすら困難で、「ふなっしー」(千葉県船橋市 非公認)みたいに突然テレビで取り上げられ、十六茶やウィルコムのCMまで出ちゃうのは宝くじ当たったみたいなものでしょう。ゆるキャラ プロレスの流れから「ゆるキャラさみっとin羽生」でも動きの機敏さでかなり目立っていた。

 利権争い、役所・企業のプライド、または大きな組織が関わってないと役所が把握しにくいなどで全国にはいくつも非公式・非公認キャラクターがいる。「ふなっしー」は船橋とたいして特産物でもない梨という曖昧な状態で勝手に宣伝してるだけだだが、北海道の「テレビ父さん」は、さっぽろテレビ塔の公式キャラクターを差し置いてテレビ塔の形をした非公式で登場と挑戦的。私も数年前に テレビ父さん を見たとき公式キャラクターがいたなんて知らず、非公式だとは知っていたため勝手に北海道を宣伝してるだけかと思ってた。テレビ番組や、ゆるキャラの集まりで見るのは テレビ父さん のほうであり、公式キャラのほうは名前も知らないし見たこともない。

さっぽろテレビ塔

 もともと他人の会社である さっぽろテレビ塔らしき形のキャラクターにしてしまったわけだが、その後の圧倒的な知名度によって事実上公式キャラクターとなったと言ってもよい。さっぽろテレビ塔のウェブサイトで出てくるのは非公式である「テレビ父さん」なのだ。企業としては知名度があるのを使うのはソロバンはじけば当たり前のことだから、この話だけでは器が大きいかどうかは判断できないが、受け入れただけ寛大である。

 東京スカイツリーが地元の「おしなりくん」を裏でよく思ってないだろうと客ながら感じとれたよう、受け付ようとしない企業もある。表で和解したような感じをしても裏でソラカラちゃん作って相手にならんレベルだと思ってるのかもしれないが、ソラカラちゃんは企業がカネをつぎ込んで作ったキャラクターなので、サンリオとか同系列であり、私は ゆるキャラ と同じ愛情は注げない。現にイベント会場にいても、ゆるキャラほどの人気はない…ゆるくないからです。

 各地で大人の事情ってあるだろうが企業より特に役所なら、それこそ大人の対応をしたらどうなのかと思う。同じ税金なのに有名になったから飛びつくのではなく最初から手を差し伸べて足長おじさんやったらどうなのかと思う非公式キャラが全国にいる。


 全国の観光大使の多さを論じたことがあるが、ゆるキャラも多すぎてこれから目立つには失敗したら追放されるくらい奇策が必要になってきてる。さもなければ食事注文したら付いてくるパセリまたはバランのような存在となり、なくてもよいが、ないと体裁が悪い いい加減な存在になってくるだろう。知名度が低いところでは既にそうなってきてる節がある。



長崎県大村市「おむらんちゃん」について議会での質疑の動画があった。

長崎県大村市 市議会 平成24年6月定例会(第2回)
http://www.city.omura.nagasaki.jp/gikaichousa/shise/shigikai/kaigi/internet/kaigime/h24/240611.html

→ 2 神近 寛 議員 【ゆるキャラ「おむらんちゃん」の経済効果について】 動画の30分過ぎから数分間
http://douga.city.omura.nagasaki.jp/asx/kamitika240611.asx

( 法的になんら問題はないが、わざとリンクしないので上記の見るならURI(アドレス)をコピーしてウェブブラウザのアドレス欄にペーストを。もしくはリンクしてある大村市役所のトップページから探してください。公開元が定めた期間が過ぎた場合、削除されて見えなくなることがあります )
 

 マスコットキャラクター事業を税金で行うからには何かと難しいわけですが、それより過去から指摘したよう役所の詰めの甘さはプロ級であることがわかる。企業だったら当然考えている初歩的なことすら考えてないから議員から突っ込まれる。そして議会って指摘してから後がどうなったかよくわからないので、これがどうなったかはわからない。問題があって事業方針を変えたとしてもネット上ではわからなかった。

 ピンバッジ100円、缶バッジ70円は確かに安すぎで売れたようだが、動画内で言われてる ぬいぐるみも1,500円で販売、1000個限定となってるが、売り切れとは書いてないので、たかが1000個すらまだ売り切ってないということなのだろうか? 販売ルートの確保が甘かったのではないか、宣伝ならば市内で販売してどうするって考え方もできる。


・役所、議員など

 大村市の議会でのやりとり、ウェブサイトに書かれたことから推測してみたが、役所としては「くまモン」の成功から安易にマネしようとしたものの予算で動いてるとか、企業のような商売のやり方がわからないなどして効果が得られず、ほかと同じように企業へのライセンス方式に切り替えたのではないかと思う。それにしては弁当以外に何かグッズは全く検索されないので現状では効果がないと言える。

 いきなり商品に手を出しているってことは、役所は「くまモン」がのぼり詰めるに至った活動について何も知ってないのではないかと思われる。熊本は純粋な気持ちで始めたからこそ成功したと思われ、ここがわかってないから誕生したばかりのキャラクターで商品、カネの話を持ち出すわけである。こういう考えでは絶対成功しないと前から分析しているのに、その程度もわかる人材がいないのだろうか。役所がやるべき方向性からもズレていると感じる。

 市民が不要とまで言うハコモノにお金をかけるのは得意なのに、議会でも私的財産がどうのと言いながらカネの使いどころがわかってない。市役所がやるならば、「くまモン」が無名時代にやってきた社会貢献活動から始めたらいかがだろうか。知名度低いのに儲け話は早すぎる。私は役所が儲けたとしても構わないし、税収として間接的に潤えば市民サービスも向上するから方法が正しければ直接の商品事業に文句ないのです。


・一部マスコミの経済記事で

 税金が使われるのだから文句を言う人は必ずいるでしょう。くまモン関連商品の売上高発表からつまらん報道記事を読むことがいくつかあった。くまモンの功績から飯の種に記事を書くのだろうが、それでメシ食ってる連中は正しく計算してるのか疑問である。役所が「ゆるキャラ」という目に見えるものを作って目立ってしまったが、今までだってくだらん宣伝活動をつづけてきたのだから、ここで急に支出の損得勘定するようでは記者や調査商売としての程度が低すぎる。真の報道ならば一点(狭い部分)で見解を出さず多角的に見て考えるべきだ。

 特に経済界記者は、その事業で儲ける必要があるという決め付けで話を進めるのでおかしくなる。広告なのだから基本的に出費しかない。役所などの観光事業の一部なのに関係者の給与が加算されて人件費と語られるが、それは仕事の割合など調査してから語られたものだろうか?そして、行政の観光宣伝事業をネタにするならばもっと他に言うべきこともあろう。私のような一般人でもわかってる程度の記事で恥ずかしくないのかと思った。


・伊豆キャラ

 伊東マリンタウン(静岡県伊東市)の「マリにゃん」は有名ゆるキャラがやってきたことと同じことをやり始めてる。「くまモン」みたいに役所がやってるわけでもなく、一企業が社会奉仕としてやり始めた「バリィさん」ほどでもないが、幼稚園に行ったりもしていた。もっと有名になったら動きやすいのだろうが当面は断られるの当たり前だと忍耐が必要。みなみの菜の花と桜まつりにも顔を出しており、伊豆キャラの地位を高めている。反対に河津バガテル公園「ガッテルくん」など他の伊豆キャラはあからさまな宣伝活動でしか見ることがない。

 当方がブツブツ書いてるからか知らないが、やっと? ついに? いまさら? 熱海温泉ホテル旅館組合のキャラクターができた。ちっちゃいおっさん風だがツルツルじゃなく頭頂バーコードだな。そんな見た目からして、あたみん、ホットシーくんのような売れる名前の法則に合致しておらず古風に「あつお」だった。固有組合がやってるので先行きは全くわかりません。ちなみに、今のところ二次元ですので、ゆるキャラではありません。

 熱海市も、熱海市観光協会としてもキャラクター制作に動かなかったようで「はなかっぱ」をレンタルしてるだけ。狭い範囲でも数種の組織の連携が見えない地域は多くみかける。以前に金色夜叉のキャラクター計画を知ったとき、爺さん婆さんしか知らないし、たとえ話が有名でも金色夜叉のあらすじ調べたらイメージ悪すぎて何を考えてるのかと怒った。実現しなくてなによりでしたよ。選挙か利権かって余計なことしたり、とるにたん業績すら声高らかにする議員とかもいて監視の必要あり。危険な臭いをかぎつけたとき、単なる客としても声を大にしておかないと、まずい方向に行ってしまう。


・見た目だけで人気が出る時代は終わってる

 正式名は知りませんが「チンドン屋さん」といわれてた宣伝職を物心付いたときにギリギリ見た世代の私であるが、その後の宣伝だと安易な動物の着ぐるみで看板持ったり、遊園地で風船持ったりする ほぼ人間の着ぐるみがいて、その先に今の「ゆるキャラ」がきた。世の中の商売が単に物を売るだけではダメで、サービスを伴うことに移行してきたよう、キャラクターも存在だけでは宣伝効果がなくなってきた。

 「ひこにゃん」は見た目を除けば、ただ仕草が “ゆるい” だけである。イベントに行くと ひこにゃん の付添い人が言うよう別段、芸は持ってないので次の手を打たないと飽きられる。最近の傾向では、見た目がツボにはまるのは当然として、地元から始める地道な活動(地元を味方に付ける)や、俗に言う内臓(中身)の芸風にかかってる気がします。

 しゃべる は諸刃の剣かもしれない。ウィルコムのCMで ちっちゃいおっさん がしゃべってるが、ふなっしーもしゃべるし、ネクロマンもしゃべる。もし、有名になりすぎた場合、彼らには 瞬間移動の術 とか、分身の術 が使えなくなってしまうのだ。
 小さい着ぐるみ作ると小さい内臓しか収まらない。何かと突き詰めて考えられない事業者がいると着ぐるみ制作会社に続いてコンサルタント会社とかできるんだろうか。利権に群がる人たちが増えてくると本来の目的からズレてきてしまうので注意していただきたく思う。


※まとまりなく書いてしまったところがあるので、後で加筆、訂正するかもしれない
| emisaki | 12:43 | comments (0) | 旅・散策と行事::考察 |
コメント