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また取り上げられる人手不足
 3月15日放送では、いつものTBS 噂の東京マガジンが扱ったネタですが、4月15日放送のテレビ朝日スーパーJチャンネルでもホテル旅館の人手不足が扱われた。構成はほぼ同じ、

3/15 観光客→ホテル・旅館→ハローワーク→ホテル旅館協同組合→市役所→スタジオの戯言
4/15 観光客→過去と今→旅館→ホテル旅館協同組合→別の旅館→ハローワーク→市役所

 20世紀バブル崩壊では宿ごと消滅したが、近年ではリーマンショックや東日本大震災で客足が遠のいたときに従業員を解雇したのが今の人手不足の原因だという。客が戻ったが従業員は戻らなかったと。制作を助けて関係性を持つなどテレビの嫌な部分を知るほど、この段取りが求人広告に思えるのであった...

例によって、盛大に余談を含むが、無関係な話題ではない。

 日本にはレイオフという制度がない。よって先行きの労働力でベテランからクビにされることが多く、残った若手も辞めやすくなる悪の相乗効果に陥る。再就職がしやすい若手からのほうが先だと考えないようだ。そしてクビにしないで耐えうる貯蓄がない。危機を想定した経営を過去からしてこなかった経営者責任。

 株取引と同じで、安いときに買い、高いときに売り。客が多くて儲かったら貯め、客が減ったら使う。この当たり前すらやってる雰囲気がない。景気がよかったら使うって高いカネを使って損してるだけ。北陸新幹線開業にてJRの特急が通らなくなった北越急行線は先を読んでて赤字転落も30年間は廃線の危機にならない100億円ほど溜め込んでいると。

 昭和の繁忙期に危機を見越した経営を誰もしてこなかったからバブル崩壊までに潰れ、目先の儲けしか考えないリゾートマンションという迷惑な「壁」の出現によって隠れた旅館の倒産を引き起こした。残った宿も情緒は残さず、古臭い考え方だけを残した。

  建物は大きくても個人経営なホテル旅館には、先を読む頭脳がない
  個人経営だと自分だけ損しない儲かって終われば構わないって考え方になる

中には倒産という迷惑をかける前に廃業したホテルもあるが、解体費用なしに廃業では残る“負動産”として倒産と大差ないでしょう。元グランドホテルの下の海岸線は駐車場になってなによりですが、ホテル池田はどうなるんだろう。

 鬼怒川温泉と同じ問題と言えば、国道135号沿いもだが、今回取材された側のホテルも同様で、サンミ倶楽部→廃墟→ウオミサキホテル→秀花園湯の花膳→廃墟→熱海後楽園ホテル という並びになってる。見ないわけにはいかない。固定資産税の違いにも問題があるが、倒産で廃墟になるくらいなら解体費を積み立てないと建設してはいけいという法律を作るべきだった。消費税が安いとか言うが、日本の不動産税はクソ高い!
 サンビーチ側の綺麗な廃墟予備軍も一等地なのに買い取って商売の公算がない場所。都心部より高くなってしまうからリゾートマンションすら無理。権利者がこの価値の無さを認めて安く売却するくらいしか再利用する道は残されていない。




 私は単なる客であるが、調査グセによって観光地のホテル旅館は利益率が悪く、自転車操業であるとの情報は掴んでいる。近年の熱海は近くてほとんど宿泊しないが、他の場所でのことから想定すると、効率が悪いのが利益率を下げてる原因でしょう。この効率を上げるために客への不利益をも強要しており、客の都合ではなく宿の都合で決めていることも多い。利益率がビジネスホテル並みになれるはずもないが、体質が古いだけに内部に入って調べれば下らないと思う非効率な部分が絶対にある。

 スーパーJチャンネルの取材にて、「待つのも仕事。客はいく来るかわからない、いつ帰るかもわからない」って、愚痴にしか聞こえないんだが、そんなことは当たり前である。いくら人手不足だからって大前提を言われても困る。

 もし、15時から16時までに来てください。食事は18時から19時です。温泉は20時から。消灯は21時ですなんて言われたら、軍隊か学生寮か!って突っ込むでしょ。どんどんこれに近づいてきてるんですよ。この問題を解消するには二極分化するしかない。部屋メシは高級路線、一般はレストラン・外食形式(もしくは素泊まり)へと。利用客の都合ならビジネスホテルのような方針に近づけるか。高級宿、問題の中途半端にコストパーフォーマンスが悪い宿、リーズナブルな宿。真ん中が中層じゃなくコストパーフォーマンスが悪いって点に注意。客か従業員か誰かにしわ寄せ。


 だからずっと指摘してきた。宿の都合を客に強いるなって。熱海の花火が季節に関係なく20時20分からなんて客の都合じゃなく主催者の都合(宿の組合だけがカネを出して開催してるのが問題)。海岸線のホテルなら近くていいけどさ、山の中腹とかだと食事して花火とか、花火を見てから食事とかできない。食事の時間があるから宿の窓から小さくしか見えない花火を見ることになる。中腹の宿からビル影に小さく見るなんてもったいない。限られた日だけでいいものを送迎ありって伊豆山とか離れて見えないところだけじゃん。選択肢が限られすぎなんだよね。ならば宿と食事は別のほうが行動の自由度が高い。


  部屋で食事を取るが絶対条件ではないと人手不足が言われる前から指摘してきた。
  同様に、豪華食事付きも客の絶対条件ではない。選択肢の一つ。


 冬なら18時頃からやってくれれば、見てから食事できる。これは宿泊でも多数派の日帰りでも同じだ。現状だと帰り時間に店はほぼ閉まっている。開いてても時間が遅ければ立ち寄ろうとはしなくなる。長年、各地の花火大会を見てきてれば傾向は掴めてる。休日前開催で時間が早いと帰りには店が大混雑なんだ。街の経済効果として考えず、ホテル旅館だけで仕切ってるというのが問題である。小さい街のくせに各派閥なのか、宿、飲食、商店、また、商工会などバラバラな気がしてならない。



 客側より市場調査能力が低いのも各種事業者としての問題点である。グループ企業なホテルならそれなりに情報蓄積と能力がある。組合を作ったところでライバル企業ですから肝心な部分の情報は共有してないでしょう。だからずっと理解することがなかった。全国的に個人商店の集まりはもっと能力がないから先にシャッターが下りたわけだ。

  駄目な人を生かすためにコストパーフォーマンスの悪い代金、料金を払うつもりはない
  プライドを持つなら、是非とも利用したい、欲しいというようにするが筋というもの。




 人が多い社会にいると人とのつながりが面倒くさくなってくる。文字通りの面倒くさいではなく文章にするのは難しい。北野武さんが師匠から俺のいるところで祝儀(チップ)を渡すなって言われたと。お礼を言われるのが嫌っていうか面倒くさいのと「粋」な振る舞いってのもあるでしょう。一度断るとか、そういうのが面倒くさいわけ。

 遺伝的に都会にいる人ならこの感覚がわかる。教育はされてないが、生活してると自然と受け継いでしまって自分も同じ感覚と同じ行動をしていた。気持ちが伴った場合に、こっそりチップ置いてきたりと。外国みたいに義務なら払わないほうがいい。チップ忘れたら仕事しないとか手を抜くとか本末転倒な奴らしか育たなくなる。

 この感覚を現代風に持ち込むと、旅館での仲居さんとのやりとりが面倒くさいわけ。殺伐とした人間社会から遠のきたいから旅立ってるのに心が休まらないわけ。前にテレビ番組から話題にした熊本県にある他人の「気」も感じなくほど広大な宿は、これらから遠のくためにある。体を休めるのではなく、脳を休めたいわけだ。

 これが全てという訳じゃなく、多様性、現代の客の要求ってのがわかってるのか?ということ。今は人手が足りないほどで何も考えられなくなってるだろうが、安近短の特需が過ぎ去った後のことを考えないと、その時が来てからでは遅い。





 客に不自由を強要しながら経営の効率が悪いのが問題。もし、自転車操業しかできなかったらビジネスホテルはガンガン潰れているはず。ところがビジネスホテルはどんどん建つ。都会と観光地は違うんだって反論は場合によって受け入れますが、観光地にもビジネスホテル方式が乱立してきて、その手は都会と違って金・土曜の料金が高くなって客をとっている。外国人客も増えてるし、従来の宿より安いが、いわゆるビジネスホテルよりかは高い。仕事で行っても取りにくいから商業地な本当のビジネスホテルを探すことが多くなった。これと過去よりの日本家屋旅館を好むのと分かれている。

 私が小さい頃から夕食バイキング形式なんてありましたから、平成27年の今に仲居(従業員)さんが部屋に料理を運んできてくれるだけの時代ではとっくになくなってる。そのシステムを欲する場合には対価が必要ってことでしょう。世の中の必要性においてサービスが変化してくるわけですが、何十年か遅れたままで星野リゾートのようにはできないのが熱海の普通。

  プロの客だった人が経営してるのと、親から継承しちゃっただけの劇的な違い

 熱海に温泉浴衣で歩いて似合う街並みはもうない。バブル崩壊前に京都みたいな条例があったらリゾートマンションが景観を殺すこともなく旅館が残り、再度昭和の客数に近い状態に戻ってたでしょう。部分的にすぎないが、せめて城崎温泉くらいの風景が残ってたらと思う。

 嬉しい悲鳴って喜ぶのも大変危険です。どこにも出かけないと谷底に転落していたのが、安・近・短 旅行に戻ったにすぎない。リーマンショックがあったときからも、熱海はたまにでしたが、毎週のように東京・名古屋を往復してたから本当に転落したのは1~2年後で、その直後の東日本大震災がトドメになった気がする。それでも私は熱海に行ってたから、計画停電に遭遇したり、走り湯にも行ったから張り紙から真実を知ってしまったわけだ。




 人材不足の前に労働力不足であるが、いまごろになって、部屋ごとに料理を出すのをやめるとか、この遅すぎる決断をいつまで続けるのだろう。客の状況を読み、先を読んで対応しなければならない観光地の宿なのに、後手後手の限界になってから考え出すのは、いくらなんでも遅すぎではありませんか。

| emisaki | 22:17 | comments (0) | 熱海::情報・考察・批評 |
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