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観光の常識を変える独自路線@カンブリア宮殿
カンブリア宮殿 テレビ東京 2015年2月5日放送
「一度は行きたい奇跡の温泉宿!観光の常識を変える独自路線」

 今回、紹介されたのは雅叙苑観光。現在、鹿児島県で茅葺き屋根の古民家を移築した10室の宿(1泊1人3万円台)と、天空の森 敷地面積が東京ドーム13個分(約18万坪)、宿泊3室(1泊1人12~20万円)、日帰り2室。

忘れの里 雅叙苑

番組では紹介映像が流れた直後、いきなり重要な言葉が飛び出した。

 「観光産業はコピー産業(日本の場合は)
   オリジナルなはずなのに何かいいものがあると
     それを持ってきて真似をする」

うなずき まくりでした。

 そのパクリ企画にさえ乗り遅れる奴らが実に多いんだ。利用する考え方にすら辿り着けない。日本のお家芸として真似からの進化なのだが、単純に真似してるばかりである。そんな人たちに斬新な発想なんて考えられるはずがない。

 理由がわかってないのに流行ってるからって真似するから失敗する。例えば、地理・交通問題があるのに「0泊1食」が流行ってるというとやったりし、反対に東京から近いのにやってなかったり。宿の予約ウェブサイトで、どこかの宿が「○○○プラン」と良さそうなのが作られると一斉に複製が始まる。それで、何が違うんだ?って無意味なほど多くなってしまってる。同じ部屋に数々の意味が付け加えられてるが、それは宿の本質ではないから何の価値もないと言っても過言ではなかろう。単なる引っ掛け言葉に過ぎない。そういう宿は何をすべきか、何を提供して料金をいただいているかが、かわかってないと自ら語ってるようなもの。

 この件は宿泊地として差が出にくいビジネスホテルのほうが顕著に現れてるし、金券付きなんて業務上横領の幇助プランが出揃ってる。だが、観光で使う私にはビジネスホテルの順位付けってのはある。壁の厚さだとか、周囲の騒音(繁華街の中央にないこと)、部屋の割り当ての仕方(空いてるのに固まって割り当ててないか)、流行の朝食無料でも朝食と言えるもの出てないだろって具合にね。掃除中の人がすれ違って挨拶しなかったくらいで怒る奴がいるようだが、私はどうでもいい(新幹線の車両ごとみたいな過剰な挨拶はしなくて当然)。それよりチェックアウト時間前に掃除が始まってるほうが大問題。だって掃除機の音は爆音だし、ホテルによってはドアの閉まる音が大きい。深夜戻りだからって、わざわざチェックアウト11時を選んだ意味がないとか。

 個人的にはテレビの機器も評価対象としており、観光地で撮影した映像を見ることが出来るか? 地デジ化して近代的なテレビに変わってるのだが、端子[HDMI]が付いてても「使わせない」としたホテルが多くある。操作を複雑にならないような配慮と従業員への負担を減らしたことが裏目に出ることがある。ペイテレビのカードを挿す装置に付いてるアナログビデオ端子だけが外部入力として使えたのも何軒かあった。部屋の狭さや景観を度外視してるビジネスホテルだとユニットバスとか付帯設備のほうに焦点が向かう。




 現・雅叙苑観光経営者は過去、新婚旅行客を狙った宿を作ったが古くて客はこない。しょうがなく発電所の工事関係者を受け入れた。1泊3食付き3500円の安さで客を集めたのだが、工事人はさまざまな要求をし始め、それに応じたところとんでもない旅館が出来上がってしまったのだと。思い描いた宿じゃないと。

 そこで、鹿児島に来る都会の客が何を求めてるか探るため月に一度の東京通い。その過程で、季節の大事さとか都会にないものがあると気づいた。都会の人が求めてるのは「ふるさとの光景」。

 東京通いという市場調査。これは私が過去より言ってきたこと。ダメな商売人ほど市場調査をやってないか、やっても気づけない。鹿児島から東京ではお金がかかったはずだが、使うべきところに使ったという点で成功者の素質があったわけだ。


 ふるさとの光景って解答は正しいが、ふるさとが懐かしくなって戻ってくるという理由が大多数に正解でも私には不正解だ。なぜなら私の故郷はコンクリートジャングルや窓を開ければ目の前は隣の家だから。「ふるさとの光景」とやらの経験がないので懐かしくはならないが、求めてるものはある。

しかし、

 旅行に気を抜くために行ったはずなのに、帰り東海道新幹線で大崎あたりから品川のビル郡が見えるとホッとしてしまう。旅先で起きて欲しいはずの気が楽になることが疲れた帰り道という意味のなさ。これは毎回起きる。当たり前だから明日から人混みで嫌だとか感覚がない。東京の街の全体が自分の縄張りのような感覚で故郷に帰ってきたと思うからでしょう。ビルを見て癒されてるわけじゃないが都会に慣れきってるから旅先のほうが不安になり戻ってくると安らぎは感じる。だから「ふるさとの光景」と思って癒された人と同じにはならないのである。この変な人をなんとかしてくれないかと思うが、求めるのはよそ者が消えて統制の取れた都会、昭和の東京に戻らないと駄目だから永遠に無理そう。

よって個人的には旅行で懐かしさを感じることができない。
懐かしいと思うのは、幼少期に連れられて行った場所に再来したという懐かしさである。

 理由は違えど、観光で求めてる「ふるさとの光景」は同じである。そして、古風な風景、京都・奈良・鎌倉など古都の街並みと多くの人が求めてる場所。ビルや近代西洋風の街ならどこでも見ることが出来るから真の観光地とは成り得ない。

 番組で「古い旅館を壊して鉄筋コンクリートでホテルという名の旅館にしてみたり…」 これが間違えであると語っていると読み取れた。



語録とそれについて、

「観光は娯楽産業じゃない」

 …これは旅行会社とかが娯楽を合体させてるから勘違いしてるだけでしょう。言葉の定義の問題を言うなら別だが、意味合いとして娯楽は観光の一環と考えてもおかしくない。


「食べ物がおいしいだとか、温泉があるというのは観光じゃない」

 …都会でも実現できるからね。温泉地から都会に温泉水を運んで儲ける奴がいるくらいだし。ただし、これらはマスコミや広告、旅行業者が客を得ようとした結果、同一視されるようになってる。


「地域らしさが重要」

 …食い物は都会に運べるから地域らしさは出にくい。改めて地域らしさって何だよ?個人で想いは違うだろうから、これは業者側の押しつけの考えかもしれない。それに乗るかどうかは客次第ってことで。


「旅館業はその土地の生活と文化を表現するもの~
 ~ところが多くの日本旅館が高級料亭付き宿泊施設になってる」

 …この部分は全ての旅館に痛感していただきたい部分。これを当たり前だと思ってきたのは、テレビと宿がグルになって洗脳してきた結果であろう。前から指摘してたが、大量に食事を並べればよいってもんじゃない。間違った競争を繰り返した結果でしょう。


私ならひと気を感じたくない広大な土地のために高額な宿泊費になる価値を見出せないが、これは宿の多様性の一環なので否定はしない。発言について、客として全ての考えには同意できないが、多くの点で考えさせられた。

| emisaki | 23:33 | comments (0) | 大衆媒体::テレビ |
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