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JR東海「快速みえ得ダネ4回数券」
【快速みえ得ダネ4回数券】
複数区間の設定がある伊勢鉄道区間を通る快速みえ専用の自由席回数券。
通年販売: 使用除外日なし
有効期間: 1ヶ月
料金の例: 名古屋市内~伊勢市 4,920円/名古屋市内~鳥羽 5,760円
快速みえ指摘席は別途支払いで利用可能。回数券1枚を子供二人分として利用可能とある。

・疑問

 個人的に真っ先に気になった点であるが、同じ路線上で普通電車+伊勢鉄道もあるのだが快速・普通列車の普通車自由席と書いてあるってことは、

伊勢鉄道の車両にも乗車できるのか? 途中下車できないからわざわざ待つ理由もないが。
伊勢鉄道の区間は他にJR東海の特急もあるのだが特急券の追加購入で乗れるのか?
名称が快速みえだから伊勢鉄道を通らない亀山経由の可能性も不記載。使えないと考えるのが妥当。

 更に範囲となってるのは「名古屋市内」だけで他は固有の駅のため近隣駅の利用が可能かも不明だ。基準が快速みえだから停車駅のみとなってる。たとえば名古屋から二見浦駅に行きたいから先の鳥羽までを買えば使えるのかなどの疑問が出た。前途無効が不可能の記載はない。乗り越しが可能か、目的駅で下車する必要があるのか?

 ところが割安の金額から逆算すれば快速みえの停車駅じゃないところが目的地だったとしても、先の設定駅までのを買うより別途支払いのほうが安上がりであった。伊勢市→二見浦は210円のため鳥羽までを買ったら損する。


・利便性とお得度

 快速みえの運行は08時~20時の時間帯で1時間に1本。特急料金がかかるが近鉄特急の運行本数は3倍、他にも急行など多数が運行されており便利。その点が許されれば非常にお得な切符は間違いない。

 長距離で考えると近鉄の運賃が安く見えるが名鉄も近鉄も安いとは思わない。国鉄時代に作られた駅の不便なところをカバーするように細かく駅が作られ、鈍行、急行、特急など運行本数の多さが相乗効果としてJRを上回ると感じさせたから駅のある町が発展。ほぼ並走してるから比較が楽だが近距離ならJRのほうが運賃が安い。

  JR名古屋→尾張一宮300円、名鉄名古屋→名鉄一宮370円
  JR名古屋→桑名 320円、近鉄名古屋→桑名 440円

遠回りしているわけでない。近距離料金が高いのだ。

  JR名古屋→岡崎 40.1km 620円 / →豊橋 72.4km 1,320円
  名鉄名古屋→東岡崎 38.2km 660円 / →豊川 65.6km 1,110円、→豊橋 68km 1,110円

というように利用客の多い中近距離が割高になっており長距離ならJRより安くなる。それは東京近郊の運賃があまり安くない東武線なんかと同じ運賃体系だ。


 JR東日本なら国鉄とは違った意味の殿様商売だから競合の私鉄があろうとも「快速みえ得ダネ4回数券」なんて良い率のが残ってたら消し去るに違いないし、現にそうしてきた。JR東海で同様に思えるようになったのは回数券を無意味同然にまでに値上げした2004年以降の新幹線だけだから在来線や特急利用の周遊券はお得で旅がしやすい。

 「快速みえ得ダネ4回数券」名古屋~伊勢市の4920円は1枚あたり1,230円となり、快速みえ通常運賃2,000円(亀山経由は1,940円)より大幅に安くなる。比較として近鉄名古屋から伊勢市の通常運賃は1,450円。関東圏の私鉄と同じで別に特急に乗らなくても急行とかいくらでも走ってるから運行本数の悲劇的なJR関西本線や紀伊本線より時間的融通は利く。

 東京から行く場合に伊勢市まで1枚で買うと運賃は名古屋で分割より安くはなるわけですが、それでも「快速みえ得ダネ4回数券」を使ったほうが片道360円安くなる。名古屋まで新幹線EX予約・早得やら、ぷらっとこだまと別の割引で更に安い。旅行会社の宿と交通セットは普通なら安いが締め付けが大きすぎるため時刻がキッチリ決まった予定でしか動けず差し引き利点は消滅する。
(運賃: 東京→伊勢市7850円 > 東京→名古屋6260円+1230円@快速みえ得ダネ4回数券)


 ちなみに、JR 名古屋→河原田 760円 + 伊勢鉄道 河原田→津 510円 + JR 津→伊勢市 760円 = 2030円ですから通常料金2000円は乗り継ぎ割引ほどの割引料もないわけです。だから快速みえ得ダネ4回数券の意味が出てくる。


・一人で行ってもチケット屋があるさ

 4回数券は大人2人以上の観光客ならば、その場限りの往復に使える。一人じゃ無理と思うのは素人だろう。名古屋だって交通網では関西圏端っこなので東京より人口が少なくてもお得な切符の利用率は高くチケット屋でバラ買いが可能だ。関東みたいに各所に大都市が形成されていないため名古屋や大阪は近隣から移動するお得な切符が多いことで人の移動が想定できる。

 いくら車社会の地域っても利用層の違いや距離にもよる。松阪の知り合いが名古屋のイベントに来るのに面倒だからって泊まってたくらい感覚的な違いがありそうだ。家から駅までの距離は平均的に都会のそれとは大きく違うわけですからね。名古屋まで電車で1時間半でも駅まで30分なら2時間となる。そういう違いに割引券の存在が関わってそうだ。

 4回数券をバラで売っていれば1枚1400円弱のため1人から奇数単位の利用に使うことができる。多く利用されている区間だから名古屋~伊勢市は売ってるのを見た。私がものすごく移動していたときも東京~名古屋が大部分で使う機会はなかったがチケット屋まわりは基本だったから大阪や名古屋だと近隣都市との割引券が多い。



・中部や関西圏を見てきてると、やっぱりJR東日本って殿様商売?

 近すぎだとしても東京~千葉、東京~久里浜でもいいけど他社線があってもJRに割引券なんて存在しないじゃん。競合路線があっても双方に利用客が多すぎてJRは競合しようとしない。だから小田急や京王などバイパス利用すると安い路線が出てくる。

 東京でチケット屋を日常的に使えるのは生活路線上にある場合のみで、わざわざ行くと割引率の少なさから赤字転落する。デパートの商品券を隣駅に買いに行くと仮定すると1万5千円分で収支なし。10万円分を買って使って千数百円と時給換算すれば赤字ですよ。そう考えられず、その場限りで得をしたと考える思考停止してる人が実に多い。

 東京だとわざわざ買って得だと思えるのがJRより元から運賃の安い私鉄系だってのが笑えない。小田急株主優待乗車券も普通に新宿から小田原まで乗って880円(IC 874円)なのに650円くらいでゲットして喜ぶがJRだと有り得ない。路線網の広さから「休日おでかけパス」とかあるわけだが、利用者から見て絵に描いた餅のお得度であり、誰が小田原から熊谷(例)に行くのだと言うことで東京基点の利用は範囲の端っこまで使ってやっとお得になる。

 JR東海でも東京起点なら割引なんてしない。東海道新幹線で新横浜→東京に割引なんてないが豊橋→名古屋ならある。近郊の主要駅、例えば高崎やら宇都宮から東京へ買い物客向けもない。東京から大宮へ行く「新幹線&鉄道博物館きっぷ」ってのはあるわけだが近いし割引としては疑問。東海道新幹線はただでさえ混雑してるから迷惑だが、JR東日本の新幹線は平均して空いているのに策が見えない。「えきねっとトクだ値」は限定だし策じゃない。

 東京の場合は充実した路線網なる利便線だけが不満をなくしているのかもしれない。なぜなら地方なら当たり前な自家用車の所有率が47都道府県で最下位だから激安店からタクシーで帰るという一見して矛盾も、車を所有したときと差し引き出費額は少ない。いや、そう思わないとやってらんない。




JR東海 >> お得なきっぷ快速みえ得ダネ4回数券

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| emisaki | 2018-01-03 Wed 19:53 | 交通::情報・考察・計画 |
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