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プロの仕事ができない人々
 先日データ復旧会社がテレビ取材されていたが、iPhoneなど電波以外で外界と閉ざした機器では利用者のバックアップするという意識も方法も閉ざした。特に機器に詳しくない人たちが使うと通信操作もままならない。以前の携帯電話もだが自作自演商売かのように有料でバックアップが提供される。ネット上への保存は有名人の画像流出事件にあるように信用できるに値しない。住所録なら自分だけが被害者ではなくなる。

データ復旧会社へ持ち込みが、プロと称する写真家だったり、映像制作会社には呆れた。

 従来ポストプロダクションでの外注作業から自前のノンリニア編集への移行時期は映像制作者もパソコンの素人はほとんどいなかった。ノンリニア編集機はポストプロダクションを次々と廃業に追い込むほど劇的に経費が減ったのだが、パソコン素人では太刀打ちできる世界ではなかった。ところが、その後はスマホ撮影だのiMacで編集だのって敷居が下がりまくってプロと称する素人が入り込みすぎた。

 アップル社製品に代表される機器は誰にでも使えるようにしたが、電子機器の本質は誰も教えなかったのである。そして仕事で使ってる人たちはプロの名に恥じるバックアップすら怠っていた。

 テレビに映ったのはメモリーカードの中でも強いCFカードの無残な姿であった。それだからSDカードなんて踏んだら終わりなものは不安でならないが業務用ビデオカメラにも使いまくりだ。独自のメモリーカードのボッタクリ価格が反感を買った反動なのだろうか? デジタル一眼カメラのおかげで劇的な値下がりを見せた XQD とか CFast は採用されてない。私の場合はSDカードは壊れそうで怖いから交換しないように必要以上の大容量カードを入れてる。アルミダイキャストのカメラの中がいちばん安全。ただし、データ分散が安全だから大容量カードは危険だ。ダブルスロットでバックアップが作れるのが救い。


 フラッシュメモリは長期保存できない内容が消える代物だし、書き込み型ディスクは太陽光に当ててると読めなくなる可能性が高く、ハードディスクは今故障するかもしれないし何年も寿命はない。画面と一体化してるパソコンなんて大敵な熱として放熱面に問題がある。仕事で使う機器の選択からして知らずに大きな仕事をしている。

私たちが自分で組み立てる上で騒音になっても空冷を強化しているのは機器の発熱を抑えるため。

特別なコンピューター(サーバー等)を除き、市販品は長時間の連続稼働は保証されていない。

 データセンターなるところは各種安全対策が施されているし寿命が来る前に交換する。写真業界に NAS という機器の売り込みがなされていると思われるが、一つの機械である以上は安全性に限度がある。

 個人的な考えだが、面倒でも物理的にデータは分散していたほうが安全。大昔からあるのが複製は最低3枚ということだ。それは1枚目の問題で媒体が悪いのかという疑問になり、2枚目で読み取り装置側の問題だとわかったとき3枚目があれば待ったがかけられるということだ。自販機での硬貨・紙幣、駅の改札口とかで切符やICカードで何度も繰り返し試すようなタイプは立ち止まれば救えるものも自分で破壊に導く。

 個人だと安全対策っても予算的にも怠る理由が生まれるし、仕事でも時間的な制約を受けることがある。データが肥大化しすぎてコピーするのに何時間もかかる。4Kビデオカメラの圧縮記録されたデータでさえ2時間も撮影すれば100GBにもなってしまう。パソコンのハードディスクにコピーするだけで1時間以上。だが、ビデオテープの頃は収録時間そのままの取り込み時間がかかっていたのだから早くなっている。

 撮影したときのメモリーカードのデータを消すなら仕事とは呼べない。仕事なら納品完了するまで消してはならない。もし消すならば別途バックアップが完了してからである。仕事の流れがわかってない業界人が多すぎる。映像業界で磁気テープ信仰が根強いのは、そうした素人が多いからでしょう。フィルム時代、プロ現像所が現像を失敗して撮影しなおしに何千万円も賠償したって話があるが、本来は撮影者側が複数を別の現像所に持ち込まなければいけないのだ。
(一般的にはフィルム代しか保証されず、プロ現像所でもフィルム代の10倍までとか契約事項があった)

駆け込み寺、データ復旧会社は儲かりそうだ。




 今になって思い起こすと収録テープ原本がそのまま送られてきてた。ビデオデッキ時代は磁気テープの弱さや危機的に不安が高かった。DVCAMとか業務用機っても数十万円だから怖い。偶然に何も起きなかっただけなんだ。



 CD(DVD/BD)-Rなど書き込み型は半永久どころか何年持つかわからない。うちにはMOなる光ディスクがあったが、CD-Rより安全でも肝心の読み取り装置がなくなってしまった。ハードディスクだって方式は刻々と変わっている。それらはBetaやVHSのテープを抱えている人たちにも同じことが言える。対処法は次々と新しい方法にデータを移すこと。磁気記録も年々磁気が弱くなるが、経年変化が起きるからDVD-R等であっても数年したら焼き直す必要がある。

 記録媒体が半永久とか言ってようとも機器が半永久ではない。フィルム時代の写真をデータ化してフィルムを捨てちゃう人がいたが、フィルムのほうがまだ安全だ。過去に示したが、技術とやらが発達しようとも記録を残すなら石版に刻むより安全なものが作れてないのが人類であった。3Dプリンターが高精度で微細化したものを作れればレーザー記録のディスクなんぞより安全な代物ができるかもしれない。
| emisaki | 2017-06-08 Thu 23:50 | comments (0) | 映像音声::情報・考察 |
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