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宿泊客統計から脱却せよ
 いまだにホテル旅館が権力を振りかざしていることくらい空気読めるが、3年連続で年間宿泊客数300万人越えってデータの細かいところの信憑性がない。2018年5月28日放送 BS JAPAN「日経モーニングプラス」で “観光地・熱海の人気復活?” なんていう、最先端の株価番組のくせに、いったい何年前の話だって言ってやりたくなる時代遅れな話題を振りまいていた。
 そこで示されたデータでは2013年に300万人に達しており、2015年がピークで2016年は減少に転じていた。2016年までしか示されてなかったが、5年連続じゃないってことは何かデータの出所が違う。ホテル旅館投資の話ならいいが、熱海市として考えるならば宿泊客数のデータなんて時代遅れとなりつつあるのではないか?

 もしかして統計データは、私の大っ嫌いな「年度(4月始まり)」かもしれないと思ったが、それだと1月から3月に梅園と桜があるため増えるのは前倒しで遅れはしない。伊豆新聞は「15年度に300万人の大台を回復」と書いているが、きのうBS JAPANで見たグラフでは2013年に300万人越えて2015年がピークで330万人となっていた。共にデータの出所は明らかにされてない。

 昭和40年代のピークも持ち出してるが、当時なら熱海後楽園ホテルも木造 何階建てだったかのがビルに変わってるが、収容客数を増やしたホテルがある一方で消えたホテル旅館のほうが多いから年間500万人なんて考えられない。単純計算で毎日13,700人の宿泊客が必要。
 若年層が増えたって報道してるから年金世代で成り立っているとも思えないわけで昭和の宿泊客数を取り戻すには曜日の偏りを考えると3万人以上の収容能力が必要だが、廃墟やリゾートマンションに化けた熱海に可能なのか?

 もし増やすとなると、リゾートマンションとなったのを元に戻すことはできないわけで、新たに作ることになる。中央町のド真ん中にずっと建物なしの廃墟が転がってるが、春日町の目障りなタワーマンションでわかるように、これから建設できそうな場所はリゾートマンションと同じよう目障りな建物にしないと収益が確保できるとは思えない。だからこそ廃墟のままなのである。元々の所有者が事業を行うならまだしも、土地を取得してしまった側では土地代すら回収しようとするから真っ当な商売が考えられない。それでバブル崩壊後の短期的な回収、儲けがリゾートマンションとしての販売だった。そこに腰を据えて商売しようとする奴らはいないのである。

 私が地元で得たこととして住居、リゾートマンションの空き部屋が多いため民泊を活用すれば宿泊客の許容度を増やすことは可能でしょう。別荘持ちから「もう飽きて(家族)誰も来ないから毎月見回りに来てるだけ」…それに似たような話を複数から聞いてたから。儲けて金があるから使うために買うのではなく、金儲け(転売)のために買う外国資本が既に入ってて管理を疎かにしてるらしく近隣住民に危機感が高まっていた。
 真っ当な商売をしてくれたら良いのだが国内ですら悪党がひしめいているってのに、太陽光発電などで問題になってきたように呼吸するように嘘をつく(息を吐くように嘘を吐く)と言われてる連中にかかれば真っ当な商売なんてないわけだから各地が食い物にされてる。

 統計学で言われてたことは何事にも統計を取る人の意図が入るとのこと。ようするにデータ収集時点から意図したことが起こるのだと言う。正しく論じたいが正当なデータとやらは第三者ほど手にできない。マスメディアが仕入れた情報源の違いで総数は違っていても、増減の変化(グラフ曲線)は一致してるから時代の変化は見える。宿泊客数は見えなくても街の違いは体感してきてるから。

 近代史として1964年に新幹線という大変革があり、そこから自家用車の普及を迎えての近年都会での自動車所有率の減少、新幹線・在来線の時間短縮(速度アップ)、第二東名、伊豆縦貫道やら数々の変革が起きて流れが変わっているというのに、なぜか熱海の宿の人間って昭和の考え方のままに思えてきてならない。潰れた宿を新たに開業させてきたグループ企業ホテルは別で、いくら居抜き物件で土地所有もしないとしても星野リゾート、大江戸温泉物語が時代も読まずに参入してくるわけがない。市場調査と時代を読む能力の重要性がわかってるか、わかってないかの違い。

 シャッター通り商店街を人口減の責任にするからおかしくなるわけで、実は市場が読めないから起きる必然なだけで経営能力と販売商品の質に問題がある。熱海の宿の問題としては平成に入る前から多人数部屋と一泊2~3万円な旅館的方式が時代に合ってないのに続けたこと。1万円程度のホテルが増えてるのと高級旅館とに淘汰されたわけだが、淘汰ってことは潰れた結果によるものなので本来はそうなる前に対応しなければならなかった。
 メディア戦略によってプチ・バブル状態で能力以上の客を得たわけだが若年層も増え一泊2~3万円も出せる確率は低いのは当たり前。経営陣の無能さが浮き彫りになっただけなのだ。だから今、事実を把握しておかないとブームが去ったとき何ら対応能力がなくなる。

変革能力がないから潰れて意図しないリゾートマンションに変えられてしまった。
昭和のままでよかったのは建物のほうだが、そうはならず資産は消えた。

 ここ1年は知らんが、入り浸っていた頃からボーっとせず「聞き耳」立ててきたことからも、日帰りと、立ち寄り観光地(通過点)であることも非常に多い。商店街から街中の混雑が見た目でわかるほど宿泊客数は増えてないから、街の多くを賑わせているのは立ち寄り客だ。年間10万人増えたとして均等割すれば1日当たり274人の増加だ。熱海市への来客数なら何人でも増やせるが、宿泊施設となると上限がある。


 宿泊ではない熱海への来客数や飲食店の利用状況はどうなっているのだろうか? 自動車通行量に関しても通過かどうかわからない意味不明なデータはどうでもいいので、正確な立ち寄りのデータが必要でしょう。データはなくても、曜日に関わらず定期的に行ってた側としては街中を見るだけで感じられるのである。だから前から客がわかってることすら理解せず、何をやってるのかと嘆いたのであった。


これからの時代、立ち寄り客、宿泊以外の経済効果のほうが重要ではないのか?
| emisaki | 2018-05-29 Tue 20:52 | 熱海::情報・考察・批評 |
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