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超ムーの世界Rの正しい楽しみ方
 メ~テレの有料CSチャンネルの制作らしいが BS TwellV でも遅れて放送してる。この番組の正しい楽しみ方は「なに訳のわからねぇこと言ってんだ」って筋の通ってない話やオカルト系の常套手段である詐欺的な持ち込み方を見抜くところにある。社会問題と違って真顔で戦うほどのものじゃない。連中が何度も人類滅亡だって言った日があったのに月刊誌のほうの翌月号は発刊されてきた。そのうち来るとわかってる地震や噴火は予言にはならない...

 タイムトラベラーとやらの話があったときも何を納得しているのか意味不明だが最初っからタイムパラドックス。例えば、危機を回避するために来た。来なくても危機回避してたらお前が存在しているんだろってようなのがタイムパラドックス。映画だとパラレルワールドや消えたりして解決させている。だから過去に戻って親を殺しても自分は存在してるなんて、かなりご都合主義によるもの。物質が時間を越えて移動なんて質量の変動からして何やらおかしい。映画インターステラーでは物質は時間を越えられず重力で伝えるってことになっていたしブラックホールの中から戻ってきてるなど映画だから突っ込みどころ満載は仕方がない。

 オカルト系番組って実はSF作品の影響が激しく放送の後からあたかも自分らの持ちネタかのよう話だす妄想の激しい人たち。夢を抱く妄想なら誰もが抱いてると思うが、連中の戯言は本当に迷惑する。学生時代に見てた深夜番組で、宇宙人の住民票持ってると言いながら最後まで見せなかった奴とか、議論に勝てず勝手に怒って帰る自称超能力者とか実に頭のおかしな人たちをテレビで見てきた。

 さておき、信じるか信じないかは絶対信じちゃダメ番組において、一番腹が立つメインコーナーの常套手段だが、視聴者が信じそうな小さな疑惑を強い発言において肯定させ、信じ込ませた事を足がかりに大きな嘘を信用させようとする。こっちとしては「違うだろ」「何言ってんだお前」「筋が通らん」ってことなのに「~でしょ」「~だから」と軽く決めつけてくる手法で考える余地を与えさせない。これは現実の詐欺師のテクニックに等しいので、視点を変えて見ればオカルト系は詐欺の啓発番組になる。だってCSなんかの心霊番組なんて光学的現象のみならず程度の低いコンピューター処理まで心霊扱いの無責任ぶりだもん。

 超ムーの世界Rの良いところは最初っから「無責任に議論して楽しむ番組」って言ってるところにあるのだが、議論はしておらず完全に肯定した主張のみであり、かつての大槻義彦教授的な科学が入り込む余地がない。無責任のくせに何も語らない地上波の番組よりマシだってくらい。全力!脱力タイムズ、ホンマでっかTVの警告と認識が全ての番組に必要となっているならば、最初からヤバイってわかっていたほうが安全でした。

もし真実が含まれたとしても、恐怖して死ぬより笑って死ねたほうがいいですから。
年を取ってから変なのに引っかからないためにも粗探しの訓練としては楽しめる番組である。
| emisaki | 2018-12-16 Sun 08:42 | 大衆媒体::テレビ・映像 |
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