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水道料金 比較のトリックに注意
 以前に熱海市で高いとか議会でも取り上げられてた議事録を読んでから一時転居計画で料金を調べて東京都と比べて安かったし、他府県の高い地域よりはマシでしょと何言ってんだお前らって具合に違う問題のほうが大きいのに立ち位置が見えない田舎政治と揶揄したこともあったが、世界で失敗だらけの民営化うんぬんの話からマスコミも調べだした。

 日本水道協会の「水道料金別事業体数(平成27年度末)家庭用20立法メートル(m3)あたりの使用料金 消費税含む」とやらの資料から水道事業1377から1,000円以下は3事業、6,001円以上が6事業となっており、最多帯は2,501~3,000円の308事業であるよう差が大きいが、上水道を作るにおいて地域差は当たり前とも言える。綺麗で安いって考え方もあるが、誰もがわき水や地下水で使われず高額になることもある...

 フジテレビ「みんなのニュース」(2018年12月6日)が日本水道協会から得た資料を基に高いと安いから3~4件公表していたが条件が結構欠けている。大きな要素は日本水道協会に加盟していない事業は含まれない(数は不明)/水道料金の設定方法が全て違う/使用量で料金が大きく変わることだ。だから各種理由(世帯人数等)を考慮しない単なる計算な平均額は意味がない。なぜなら過疎地と大都会では住民の状況が違っており、おのおのの平均を出しても比較対象にできない。

 例えば、日本水道協会で最も高いのは北海道夕張市6,841円となっており、ネット上には熊本県宇城市 三角上水道(郡浦地区簡易水道)8,940円だとか書かれてるのだが、前者は水道管(メーター口径)13mm 20m3、後者は水道管20mm 50m3まで含む基本料金と比較条件が異なりすぎ、こんなのを比較してはいけない。

 しかしながら日本中を同一条件で比較するとなると最小公倍数とでも呼ぶべき条件で合わせなくてはならず、一般家庭の平均使用量から大きくなりすぎ非現実的となる。一般的家族構成に加えて一人暮らしの2種を想定した上での月間使用量を想定して、最低が50m3や100m3だのあっても推定額を算出しないと、高いだの安いだの言えない。

 熊本県宇城市のを数値上の同一条件にして再計算すると、水道管(メーター口径)13mm 使用量7m3まで1,230円で超過料金は175円/m3とあるので、8,940円なんかじゃなく 1,230 + 175 x (20-7) = 3,505円である。もちろんそのまま50m3使えば8,755円だ。水道管20mmだと最低8,940円の悲劇から逃れられない。
 ところが夕張市では最低料金は8m3まで 2,399円、10m3まで2,946円、それ以上の超過料金は380円/m3ですから50m3を使うと18,241円にもなってしまう(そのときの下水料金は12,508円)。こんな基準が狂った比較なのだ。

   現実を考えれば宇城市じゃなく夕張市が日本一高い。

一人暮らしなら推定使用量からして宇城市は悲劇的だ。水の出が悪くなっても13mmへの変更の工事費も1~2年で元が取れそうだ。50m3は多過ぎで家族生活であっても核家族化が進行した現代では20m3を基準にしているのは正しいと思う。

 東京都23区における近年の一般的な家庭の水道管20mmだと50m3で8,230円ですから、その熊本県ですが地方の効率および財政にして高いと言えますかな? 高く出来ず財政を削ってると考えるのが普通。よって民営化なんてしたら役所は責任逃れのプロであることを実践して地方は悲劇に見舞われる。こういうことの対策もあって都会にでてきて不道徳を振りかざすのではなく地方は地方でまとまって住めと言ってきたのだ。ところが現実は現実を見ない「肥後もっこす」が多い。あおり運転だの迷惑ごとが多発するように田舎の人に集団生活のなんたるかを説くのは非常に難しいのだが自己中より耐え忍ぶ歴史な地域のほうが集団移転とかして自らの生活も楽になるばかりか行政の効率化にも役立ってる。ポツンと一軒家まで電柱立てて電線引っ張るのにいくらかかってるんだってことだ。都会での水道管の老朽化が問題になっているが、地方のほうが効率が悪いこと言うまでもなく、電気・水道・ガスの中でいちばん生存に関わらず代替えが可能なガスはガス管を引けず小型タンク(ボンベ)配送のプロパンガスなのではないか?

 さて、料金が高いか安いかだが個別には住んでいる家の水道管で決められてしまう事があるし、それぞれの家庭での使用量から独自に導き出して比較するしかない。別の生活出費として無料有料、高いか安いかあるため、東京の平均年収が高いっても田舎だって金儲けしてる人もいるわけで収入も考慮しなくてはならず、どこかで1部屋借りるより都会の駐車場のほうが高いって具合に生活費なんてのは1点で決めてはいけないもの。

 マスコミのも料金が高いか安いかの指標としてはおおかた間違ってはいないが、ネット上に転がってる料金ランキングだと通常の生活で収まるとは考えられない基本料だけで比べたら問題がありすぎ、超過料金の額を比べたほうがわかりやすい。また、財政破綻して仕方がない夕張市の料金が高いのは必然だが料金設定は細かくなっており、基本料に含まれる使用量を大きく設定して少なく使おうとも一定の料金を徴収しようと企んだところのほうが汚いやり方。なぜなら公共料金ってのは製品を買うのと逆で使えば使うほど高くなるのが普通だから使用量のほうで公平である夕張市のほうが正しい。

 それにしても暮らしの情報だとか節約だとかで水道料金を語りながら実はアフィリエイト稼ぎなコピペ野郎どもが作るウェブサイトや、ある種の企業が何らか事業に結びつけるために都合の良いデータを掲載したいんだってのには腹が立つ。そんな連中のは最低限正しくてもデータ自体だけで、そこから先の話は危機を煽ってアクセス数を増やしたり、業者は宣伝につなげてるだけだから正当に判断すればするほど拒絶反応が出る。金儲けでやってるのが見え見えだからさ。

 マスコミの情報では同時に必要になってくる下水道料金が評価されていないし、市町村が発表してる料金から条件を合わせるべきだが、料金の決め方が統一されてないためマスコミも一般論として掲載するしかないのだ。ほかにも新規契約時の何万円単位な引き込み料金にも大きな違いがある。私は取られた経験がないけど財政がひっ迫してる地域なら契約料やメーター設置など何か理由をつけて引き込み済み転居だけでも取られるかもしれず金額などの確認が必要かな。

 この悪政に俺が投資するならば雨水利用システムの販売がある。置ける場所もあり水道料金が跳ね上がる可能性が高いのも地方だから、地下水や湧き水の利用で水道が不要な微々たる地域を除き、料金3倍にでも跳ね上がれば水道利用が減り更に料金が上がるのは目に見えている。飲み水は購入で、雨水は都会でも土地さえあればやりたいところだからね。
 責任逃れのプロのやることは恐ろしい。番組で言われてたが国鉄民営化で廃線にしない約束も結果的には法改正で破られまくった前科がある。そして郵政民営化も売国○なアイツに騙されたわけで、繰り返される可能性は高い。すると国民が選択してもない失敗を国民が背負わされることになる。これでも敵の敵は味方か能なし連中よ。

 余談だが温泉引き込み権利料金みたい譲渡できず数十万円以上とボッタクリに近い額は水道では見当たらないので長く住むほどたいした引き込み料金はたいしたことない。温泉と言えば公衆温泉浴場が激減して都市化が進んだ温泉地ほど料金が高すぎて住民の大部分が温泉を引いてなく、温泉に入ってるのは別荘族の成金だけってのは自虐ネタなのか単なる悲劇なのか? 悪循環で料金が高くなり庶民が住み着いても妖精に変身しないことは確かだな。

(※ 批評において引用が認められる以外にも情報自体は著作権で保護対象となっていない 念のため)



<資料>
北海道夕張市 > くらしの情報 > 住まい・生活 > 上下水道 > 料金表 > 夕張市上下水道料金表
熊本県宇城市 > くらしの情報 > くらし・住まい > 上水道水道料金の改定について

東京都水道局 料金 水道料金・下水道料金の計算方法(23区)
水道管13mm 0-5m3 860円、20m3で 2,250円、50m3で 7,920円。
水道管(メーター口径)20mmにて使用時の料金:
 20m3 2,560円 内訳 基本料1170 + 従量制 22円 x 5[m3] + 128円 x 10[m3]
 50m3 8,230円 内訳 1170 + 22円 x 5[m3] + 128円 x 10[m3] + 163円 x 10[m3] + 202円 x 20[m3]
 一般汚水として50m3ときの下水料金は6,680円となる(浴場汚水は安いが使用量が不明)

静岡県熱海市 水道料金 水道管(メーター口径)20mmにて
 20m3 2,562円 (東京都23区とほぼ同額)
 50m3 7,052円 内訳 基本料 2562円 + 133円 x 10 + 158円 x 20 (東京より安い)
| emisaki | 2018-12-08 Sat 22:57 | 生活::暮らしと社会問題 |
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