サイト内 移動
NEW ENTRIES
Search Box
CALENDAR
S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31       
<<  2024 - 03  >>


2024 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2023 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2022 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2021 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2020 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2019 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2018 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2017 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2016 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2015 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2014 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2013 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2012 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2011 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2010 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
CATEGORIES
ARCHIVES
Status
現在: ゲストモード

「伊豆満喫フリーきっぷ」2018年度再販開始@伊豆急行
 伊豆急行線内の1日乗り放題になる「伊豆満喫フリーきっぷ」の販売が再開される。過去にも1日乗車券が販売されたことがあるが不定期だったため今回のは昨年に続いたのでオフシーズンの売り上げに貢献していたのだろうか?

 前にも書いたが、これは住民には優しくない切符で伊東駅でしか販売されない(下車、改札を出る必要あり)。沿線で住民が多いであろう伊豆高原で販売しても伊豆急下田に向かうなら意味があるのだが利用者がいないってことでしょうか。伊豆高原へ往復なら「ぷらっと伊豆高原割引往復乗車券」があるがそれも伊東駅のみの販売で伊豆高原の住民は使えない。営業方針から読み取れるのが三陸の電車と同じ観光客で保っている路線だということがわかる...

 この割引切符の恩恵に与れるのはJR伊東線、熱海周辺および静岡方面からやってくる人。小田原、横浜市内、東京都区内であるとJR東日本「南伊豆フリー乗車券」(東京から6160円)のほうが2日間有効で、南伊豆地域での東海バスの乗車も可能になる。

  南伊豆フリー乗車券 6160 - (東京~伊東 JR往復運賃 2270 x 2) = 1620円
  南伊豆フリー乗車券 5850 - (横浜~伊東 JR往復運賃 1660 x 2) = 2530円
  南伊豆フリー乗車券 4410 - (小田原~伊東 JR往復運賃 670 x 2) = 3070円

東京から伊豆急下田まで行くだけでお得度は上回っており、路線バスで石廊崎、松崎、堂ヶ島まで行けば伊豆急が無料と言ったとしても「南伊豆フリー乗車券」のほうが得。ところが近距離ほど劇的にお得度が下がる。これほどの違いは他の割引切符には見られない。だから小田原から河津を往復するだけなのに買うと損する。

 上記の式で考えると小田原からの料金設定はやたら損なのだが深く考えるべき点は、日帰りに限って言えば「南伊豆フリー乗車券(小田原)」+「休日おでかけパス」(東京近郊乗り降り自由2670円)の組み合わせもあり、「南伊豆フリー乗車券」の東京都区内と小田原からは1750円の差のため、2670 - 1750 = 920円を埋められる地域、ようするに都内まで片道460円を越え「休日おでかけパス」の範囲である千葉県(小岩~千葉 470円)や埼玉県(赤羽~上尾 500円)より離れたところから行くなら上記の組み合わせのほうが途中下車可能と自由度が上がる(南伊豆フリー乗車券はJR区間の途中下車はできない)。これらの切符は特急電車、JR東日本の新幹線の乗車券として適用されるため、特急券を買うだけで特急踊り子なんかに乗れる(観光列車を除く)。


 過去に利点じゃなく行動制約の欠点しかない小田急からJRをはさみ伊豆急への切符があったのだが、計算すると安いのは小田急であって他路線は通常料金および既存の割引切符だった。バラ買いしたほうが良いと思ってたら割引切符から消えましたね。お得な切符の言葉に釣られず、ちゃんと計算しないとね。


 何年か前まで伊豆急行の1日乗車券は3000円程度で何の利点も感じない頃が続いたが、「南伊豆フリー乗車券」の想定取り分から考えて小田原~熱海および静岡方面からの客への門を開く意味で「伊豆満喫フリーきっぷ」は一定の価値がある。南伊豆で路線バスを多用しないなら (休日おでかけパスまたは小田急で小田原)+(JR小田原~伊東は通常支払い)+(伊豆満喫フリーきっぷ)という使い方もある。

 問題は伊東駅で降りないといけないってことで特に熱海駅乗り換えをした人には面倒くさい。ひとつ前の投稿にあるように観光客にとっても山あり谷ありである。静岡、名古屋方面からもJR東海は観光客が多い富士山周辺は強化したが伊豆半島への切符は次々と廃止して何もなくなってる。


 伊豆急の事業体系から周遊、途中下車させることで関連事業の収益に繋がらないのも伊豆急が積極的に動いてこなかった理由でしょう。この切符は事前に知っていて、伊東駅で降りて買うという意思を持って来る必要がある。いろんな人を探ってみて、割引切符ってのは知ってる人は深く調べてて、知らない人は言われたら買うくらいの無頓着だと感じた。

 「黙ってれば高く切符を買う」って考える事業者と、割引切符を積極的に教える事業者に分かれるが、目先のカネに釣られて後悔するのが前者で先行きを考えてるのが後者であろう。伊豆急というか伊豆はどっちでもなく、例の“遠州泥棒、駿河乞食、伊豆餓死”と分別されるよう、JR特急の通過料も入るだろうし、のらりくらりの感じのほうが強く感じられる。


 JRから伊豆急は接続した路線だから先に通し切符を買ってるはずで伊東駅で宣伝しても無駄、後で知れば反感を買うかもしれない。これが完全に分離した路線なら切符売り場で宣伝も可能になるし、やってる事業者を何度も見たことがある。そこでもよく計算しないと罠に落ちるときがあり、始発~終点までの運賃の2倍が1日乗車券の料金になっていることが多く周遊しまくらないと損だとかね。その点、「伊豆満喫フリーきっぷ」は安い。

 もし私が企画するならば、「伊豆急+東・中伊豆の路線バス」、「伊豆急+南伊豆路線バス」だろうな。存続が危ぶまれてるが「伊豆ドリームパス」の料金を知れば自ずと馬鹿な値段は付けられないはずで、客にとって行きたくなるであろう。「伊豆ドリームパス」は、まるで知られてないが駿河湾フェリーなんてなくても現在形で有益な周遊券である。「箱根フリーパス」は同一グループだから簡単に実現できたのもわかるが、伊豆は、まとまらなすぎだ。


 旅行会社を通じて買う交通と宿セットだと伊豆急行線の乗り降り自由が付いてるのがあるから宿泊するならそっちを探したほうが伊東駅で降りる面倒はなくなる。


伊豆急 > 伊豆満喫フリーきっぷ 2018年9月1日~2019年1月31日 大人1700円 小人850円
JR東日本 伊豆・箱根・湯河原 温泉いっぱい花いっぱい > 南伊豆フリー乗車券
<追記: 2021年6月30日で「南伊豆フリー乗車券」廃止>
| emisaki | 2018-08-31 Fri 20:09 | 交通::情報・考察・計画 |
コメント