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神奈川県での不便を探れば 鉄道なしで衰退してしまった街(1)
横浜日吉新聞長年続く「横浜環状鉄道」の事業化検討、状況は大きく変わらず [2022/02/09]

 そんな記事に出くわして、そう言えば本牧の団地って西洋デザインした場違いの建物が目立ってるばかりかテナントが消えてて廃墟になりそうな新興住宅地だったのを思い出す。

 スーパーマーケット以外の商業施設を取り去ってしまえば一般的な集合住宅。早くも再開発が必要だが鉄道が必要なのに、なぜ造られなかったのか?

【横浜高速鉄道みなとみらい線 元町・中華街までしか通らないまま】

 ある記事にて「みなとみらい線」は借金を抱えたままと書いてあったが、そこは嘘ではなかった。建設費と公表されてる何年間かの収支報告書からも返せたもんじゃない。

 しかしながら地下鉄の計画段階から新興住宅地として整備した本牧まで通さなかった理由までは辿り着けなかった。更に地域を広げてみるとガセネタとまでは言えずとも出所不詳な投稿ばかり。

そこで何日間か空き時間を使い、地元、役所やマスメディアの資料を中心に探ってきた。

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【個人的な関わり】

 二十数年前から何年間かは下っ端の仕事にて取引先のある各所へ行ってた。よく行ってたのが神奈川県中区山手町だったが物資調達に困り、飲食店もない。土地柄から現在でも変わらず。

 よって南の本牧のほうまで行くことはあった。集合住宅が建ち並ぶ団地へは個人的も行くこともあり、大勢が住んでいるはずなのに寂れた感じは古いからかもと誤認して深掘りしなかった。

 現実は1982年に本牧米軍接収地の返還から再開発が計画され建設ラッシュ。ショッピングモールであるマイカル本牧は1989年に誕生した街にて古くないのに2009年の時点で廃墟漂う商店の撤退。完成直後のバブル崩壊が理由だと言う。

 近くの鉄道と言えばJR根岸線だけだった。横浜市営地下鉄があっても4kmも離れた関内駅となりJRの駅のほうが近い。みなとみらい線が開通しても元町・中華街駅まで2.6km。
(※ イオン本牧店 旧 マイカル本牧を中心)

 地域全体が陸の孤島だったため地下鉄の反対は考えられない。住民は地下鉄を熱望するほうが自然。みなとみらい線が開業したのは平成16年(2004年)だから私が小僧の頃は無く、JR根岸線 山手駅から歩いて1時間くらいかかったことがある。地図で行けそうかと思ったら行き止まりとか、上り下りが激しいため速く歩けない。結論は横浜駅から路線バス。



【時代背景を理解できない奴は調べろと批判してくるだろう】

 当たり前だが二十数年前は今とは違う。携帯電話すら高価な時代でiモードが登場したのは1999年でも画面の解像度、大きさからして携帯端末で地図なんて見る時代ではない。

 自分がパソコンでインターネット接続環境を整えていても企業側がサービスを提供してるかは別問題。ネット上ではマピオンとかYahooによるゼンリンの情報を使った地図が先にあり印刷して使った。

 GoogleMapに衛星写真なんて後の話でストリートビューは十年そこそこの歴史だし始めの何年かは大都市の幹線道路だけで路地なんてなかった。

 鉄道に関しては出てきていたが、当時は路線バスだと途中の停留所の時刻なんて行かなければ解らなかった。今はネットで解るが癖が残り今でもバス停で時刻表を撮影してしまう。

 ある程度は不便なほうが人をより良くし頭も使うことになる。不便だからと自家用車に溺れた社会では距離や時間感覚を失い、歩くことすら苦痛に思う自己中を量産。

 本日の報道だって99歳にもなって運転し、高速道路に入って逆走して正面衝突。それほど昔にならずとも聞いたことがない事件事故は人間が変わったことを意味する。そこが街を調査する理由。



【小銭稼ぎのニセ情報もあろうが、他所の理由を混ぜて語る間違い】

 最近に商店が反対して地下鉄が延びなかったとの投稿を読んだのだが裏付けは無し。本牧なら20年以上前から知ってますが反対するほど商店がない。

 団地の成り立ちが米軍から返還された土地のため地下鉄を通すことに文句を言う人すら住んでなかった。横槍を入れるっても書いたよう近くに強力な反対運動を起こせる商店勢力が見当たらない。

 よって「みなとみらい線」が横浜~元町・中華街までの理由は不明のまま。記録としては主要駅である横浜駅を除くと最も乗降客数が多い駅が7万人台の「みなとみらい」、次いで5万人台が「元町・中華街」であるため、バブル崩壊で衰退してるし通勤通学しか想定できない本牧まで作っても採算が取れないと考えたか?

 本牧を通して根岸駅まで延伸したとして乗客数は見えてる。みなとみらい地区にタワーマンションを建てる場所は残されている。地下鉄が通ったとしても本牧を再開発して売れる公算がない。

 もったいないとは思う。なぜなら川崎市の上流もだが横浜市には平地が少ないため「丘」なんて呼ぶより厳しい場所に家屋が大量に建っている。車道も作れず階段でしか行けなかったり、まるで熱海かと思ったが斜行エレベーターが付いてるマンションが多数ある。辿り着くには真っ当に車も走れないグネグネした道だったりして横浜市の人口より少ない県は多数あるのだが、どちらが暮らしやすいのでしょうか?

 こっちから遊びに行くとしても多くは横浜駅から山下公園までとなるが、住宅地をまわると「この坂も実に上りたく“ない”坂である」となってしまい気がめいる。

 よって少ない平地である本牧に稼働してない建物が多いのはもったいない。店を一ヵ所に集めて他は作り替えたほうが生き返るであろう。



【物件調査】

 最初に自虐ネタをやってたのは島根県だけど、スペイン風と言うならばスペイン村みたいなキャンペーンはどうでしょう。「駅までジョギングで30分」「コンビニって何ですか」「不便なのに家が高い」「バスは多いけど道が混んでるからいつ着くかわからない」とかね。

 1991年(投稿時点で築34年)だけどグランデュオ本牧の中古マンションの部屋は135平米で7480万円。ルネサンスシティ本牧の中古物件は築21年、81平米で5780万円。

 一般家屋を含めて旧耐震と言われる境目は1981年6月より後であるが、阪神淡路大震災を経て「2000年基準」と言われる厳格な耐震基準が決められてるより前の物件は安くて当然に加え、一般的に建て替えの平均は築50年(短くて40年)のため現金がないまま建て替えとなってしまうと二重ローンを抱える危険。

 よって築年数が大きい建物に高いお金を投じるくらいなら価格が高くても築年数が少ないほうが「安物買いの銭失い」を回避することができる。難ありで売られたのではない新しめの中古物件なら新築で買うより劇的に安いし見えてる物件を吟味できる。

 築年数が長く不便な場所にして高いのは買い手の意向もなしにリノベーションしてクソ高い費用を上乗せ販売が地域や業者に限らない常套手段だと見抜いてる。

 この物件が現状渡しであったなら1千万円以上は安くて当然。例によって管理費も考慮せねばならない。修繕積立金と合わせて最低月額3万円は30年住めば1千万円以上も持って行かれる。

 広ければ高くなるが70~80平米で管理費と修繕積立金が月額4万円はもうボッタクリの世界だ。自宅は自分で積み立てねばならないが10年で360万円貯められれば十分だ。

 基本的な考え方だが交通の便が悪いってのは損失を時給換算して加算するため他所より片道1時間失い時給1500円とすると10年で約1千万円分もの損失となる。

 概念なので実際に失うのは自分の時間だから30年ローンなので3千万円高くても良い物件が買えるわけではない。勘違いして共働きだからと1億円の物件なんて買うから何もかも失うんだ。ちなみに一戸建てを買った人は住宅ローン払いとは別に貯めたお金によって建て替えることになる。集合住宅なんて割合で土地の権利があっても建物が古くなったら売っても書い手がつかない。

本牧調査は以上。



<資料>
横浜市 >> 横浜市における鉄道計画交通政策審議会答申第198号における位置づけ

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| emisaki | 2025-06-12 Thu 21:54 | 生活::社会問題 |