2025-12-25 Thu
日本で技術情報のない人達を悲しみに落とすのを加速させたのは無知な企業商品であろう。1.SDカードが普及しすぎ、それまで使われてきたフラッシュメモリーの特性(危険性)を知らない人があまりにも増えたが、放置するとデータが消えることをメーカーは周知徹底しなかった。
2.安価になったSDカードをまるでフィルムや写真アルバムのよう大量に収納する間抜けな迷惑商品が販売され、SDカードのまま保存するよう間違った認識を植え付けた無責任業界。
この2件が最大の原因だと感じてきた。
スマホ以前でコンパクトデジカメが流行った時期ですから、もしかして20年くらい前の話かもしれないが上記のようフィルムのよう毎回買ってSDカードを買って保管していた人のデータ消失事件。それが「当たり前」だと思えるのは更に前から使ってきたからで大衆は知らない。
SDカードなんかより前、デジタル一眼レフカメラはCF(コンパクトフラッシュ)カードだったが、小型のレンズ一体型デジタルカメラの多くは多種混在でスマートメディア、メモリースティック、xDカード、MMCカードなど板状な記憶媒体であり、どれも写真で一杯になっても容量を増やせるための交換型で写真データは必ずパソコンへ転送するのが基本だった。
こうした概念を持ってない人がフィルムカメラからコンパクトデジカメへ移行したための悲劇が永久保存できると思い込んだデータ消失事件。
一時期に流行った製品「デジタル フォト フレーム」ではパソコンを介さず、印刷せずともメモリーカードを差し込めば撮影した写真を見ることができたため、「フラッシュメモリーカードからデータを安全な媒体に保存する」必須の作業をさせなくしてしまった。電子機器に疎い人達ほど悲劇に見舞われる。
レシート(領収書)なんかの感熱紙の印字が放置すると真っ白に消えてしまうのを知ってたとしても、フラッシュメモリーを知らない今のスマートフォン世代もデータが消えるなんて思ってもない。
もしかするとメーカーの批判逃れがスマートフォンからSDカードスロットを取り去ったのではないか。それを可能にしたのは内蔵メモリーの大容量化だが、その代償は大きく恐るべき値段差になっており、メモリーの市場価格が高騰している今を基準にしても呆れる高値でボッタクリという言葉を使いたくなる。
※現時点:iPhone17 Pro Max 256GB 194,800円、1TB 264,800円、2TB 329,800円
「人類が滅んでも石版に刻み込んだ大昔の遺跡は残るでしょうが現代人がしたことは何も残らない」と書いたことがあるが、最近の若年層は手段を考えるでもなく自ら記録を捨て去ってないか。「井の中の蛙」たちにとってはスマートフォンの中にしか世界がない哀れな人種になってしまってる。
「残量がないから消しまくった」なる投稿を何度も見たことがあるが移したって投稿を見ない。
ドコモFOMA終了から変更にて選択肢のないまま持たされることとなった安物機種にもmicroSDカードスロットが搭載されていたため、内蔵32GBに対して余った128GBを挿してある。
緊急用のデータ待避場所としか使ってないのはパソコン間とのデータ転送に難ありで、バグなのか知らないがデータ転送中に通信が切断されてしまうことが多々あった。
だからってスマートフォンからmicroSDカードを取り出すのはnanoSIMカードと同じ場所になっていて非常に面倒くさいし、端子を劣化、または壊してしまう可能性が高いため抜き挿しを繰り返せない。
microSDカードへ保存は危険でも今はスマートフォンに USB TYPE-C 端子が搭載されている。そこに接続できる小型のSSDが発売されてる。microSDカードよりは値段が高いが、安全を考えたら安い。
exFATフォーマットが推奨とあるがパソコンを持ってなくても買ってきて使えるのだろうか? 試してみたかったが USB TYPE-Cが両端のケーブルが1本もなかった。取り付けてもスマートフォン側に内蔵と外部メディアの移動、複製の操作機能がなければ何もできない。
映画「スマホを落としただけなのに」で恐怖が描かれてきたが、パソコンに保存してある重要書類の保管場所としてスマートフォンに内蔵させるのは恐ろしくもあるが、パソコンの記憶媒体がぶっ飛んで裸一貫にさせられるほうが恐怖である。
災害対策の食料品でローリングストックという手法があるが、長期保存ができる品を買うほうが出費がかさむ。過去にも考えてるが、記録が消えないように Blu-Ray規格での M-DISC なる長期保管できる媒体を使ってるが、長期保管とデータが読み取れるかは全くの別問題。
私が小僧の頃にSyQuest、ベルヌーイなる少数派からMO(光磁気ディスク)なんてのもあったが再生機はあるの? ビデオでVHSが騒ぎになっていたよう M-DISCが100年保つなんて言われても意味もない。私がそこに求めてるのは、たかだか10年や20年の保存である。それ以上は移し替える作業こそがデジタルデータの長期保管方法。
写真ならばフィルムを死守することが重要なのであり、紙焼き写真などどうでもいいのだが、大災害が起きて知るよう大衆は紙焼き写真を守ってフィルムを捨てたよう自業自得なことをする。
こうした件でも知識こそがチカラ、財産だということがわかる。
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| emisaki | 2025-12-25 Thu 08:44 | 映像音声::コンピューター関連 |
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