2025-09-23 Tue
2025年9月11日放送 KNBテレビ ナゾ解き☆はるpyon調査隊 小型スーパーの謎を解け!この番組の視聴者層からして深くは考えてない作りだが、そこに潜む問題を考えてみた。
大型店舗を石川県、富山県、福井県、そして若干で岐阜県、愛知県でも展開しているスーパーマーケットのアルビス株式会社が、なぜ小型店を出店し始めたかを探るミニ宣伝番組でした。
答えは、今まで郊外型の大型店舗を展開してきたが、都市部での要望が高まったために出店を開始したとのことでしたが、そこには少子高齢化、シャッター通り商店街化が見える。
そこで「小型」という言葉にも日本とアメリカくらいの尺度の違いを感じた(大きさ感覚の違い)。
「小型スーパーマーケット」と称していたが東京なら中規模に分類される我々が考える普通のスーパーマーケットの大きさでした。あれが小型ならこっちで語ってきた「まいばすけっと」なんて民家より小さい個人商店になる狭さ。
そりゃそうか、地方の家の大きさからしたらウチなんてウサギ小屋くらいなもんだから。
超巨大と言われテレビで紹介された鹿児島県の A-Zあくね は敷地面積17万平方メートルで色々な物を売ってるが複合商業施設ではなく1店で巨大。宮城県 イオンモール新利府でも10.2万平方メートル。周辺人口からしたら巨大なのも対象客の居住範囲が広い。
関東では埼玉県越谷市イオンレイクタウン18.3万平方メートル。東京近郊とてアウトレットモールなど多業種のショッピングモールは関東が抱える人口から大規模化。かつて関東地方の人口は日本の4分の1と言われてたが今は3分の1まで集中。
一極集中は危機的状況で東京近郊は集まりすぎ、地の方面は分散しすぎが非効率。
過疎地では面積の広さ、人口の少なさから効率と言うよりも非効率に集中させて商店街を壊滅させたくせに、なぜか農業は集約して大規模効率化できないから米価が弾けて急激に高値。
東京にて戦後の復興時期は年代的に知らないが、発展という名の破壊は見てきた…
【街の規模がまるで違っても同じ理由で小型店舗が必要になる】
結論からすれば商店街の衰退から必要となったにすぎない。
2025年8月7日に富山県富山市総曲輪3丁目4-1 プレミストタワー総曲輪、2019年頃に建った23階建てマンションの商業階層、1階に「albis KULA★SU(アルビスくらす)SOGAWA」が開店した。発表によると売場面積は約350平方メートル(約106坪)もある。
比較してきたイオングループ「まいばすけっと」は東京でのスーパーマーケットより小さいがコンビニよりは大きいを基本としてる。300平方メートルどころか150平方メートルなんて広い店舗を見たことがない。小さめのコンビニくらいの面積でガンガン開店させてる。
客となる人口減から都市部への出店はシャッター通り商店街と郊外型店舗の閉店。
【人は優遇を受け続けると、それを権利だと思うようになる】
そこを言い始めると、ありとあらゆる件がでてくるのだが、特に自己中心的に育った人達を狂わせて人命に関わるのが自転車、バイクから自動車まで自分で操れる車両。
いったん優遇に溺れてしまうと社会問題化してきたよう高齢になっても手放そうとせず事件事故を増大させてきた。日本国の統計として考えたら「交通戦争」「第二次 交通戦争」と呼ばれた時期より道路や車両の設備が良くなっただけで人間性は向上してない。
極端な例から「あおり運転」はどう育った奴がしてきたのか考えれば、法的に高齢者から自動車の運転免許証を取り上げない限り手放さなくなる。働き世代は自家用車を使って郊外型の商業施設へ行く、高齢者も手放さなくなるが、年代別人口グラフを見ると私が後期高齢者になるより前に1億人を切る。
1億人を下回ったところで昭和中期より多くて問題ない。このまま少子化の加速は国家存亡の危機だが、団塊の世代と呼ばれる世代がお亡くなりになる頃には重荷は減る。
商業的な重荷であって経済的な重荷とまで言えないことに注意。日本全体からしたらほんの一部でしかないものの高齢者を見てきて購買意欲が下がっても無いのではなかった。買いにも行けない。
【東京は成功ではなく失敗 代々と居住者からすれば外敵により破壊で成功例ではない】
砂町銀座商店街は高齢化による後継ぎ無しにて次々と閉店してきたが、数年前に豆腐屋が消えて「まいばすけっと砂町銀座西店」になった場所はバックヤードを含めて60平方メートルくらい。400m離れて昔からあるスーパーマーケット(赤札堂砂町店)があり10倍くらい広い。反対方向へ400mに東京では大型に分類される複合商業施設 アリオ北砂があっても「まいばすけっと」が存続できる理由があるから出店してる。
新たな出店も外国人や謎の事業が多くて困ってる。東京の三大銀座商店街(戸越/十条/砂町)として壊滅に最も近いのが砂町。こうした流れは東京も地方都市でも同じ。
尚、北陸のアルビス店舗は300坪(1000平方メートル)が普通だそうで、車社会ではない東京都心部だとすると人口が多くても敷地を大型化させると家賃や経費から経営を成り立たせるのが難しくなる。
何十年前から東京都心部の怖さは商売なんてするよりオフィスビルや高層マンションにしてしまったほうが儲かるから金の亡者でしかない不動産業が奪い合って生活苦となる街にし続けてきた。
本物の東京都民から言わせていただくと、都市に間違った憧れを抱いたお上りさんたちが、きらびやかなネオンサインに寄って集ってきて、戦後の復興を通り過ぎ破壊へと転じてしまった。社会を知らぬ者たちが田舎も都会も破壊してきたのだ。
そこを理解できれば歯止めは効くのだが、起業家、投資家は「お金儲けして何が悪いんですか?」という迷言を発して逮捕された奴のよう未だ理解できぬ金儲けという破壊にしか興味がない怪物。
富山県のお方、総曲輪アーケード商店街にあるアルビスは小型店じゃないです。ただし紹介された品揃えからすると若年の単身者に向けてる。近年は高齢の単身者も増えてますよ。だから高カロリー弁当、惣菜だけだと遠くに行けない高齢者の客を得られない。
【規模の違いを考えてみる】
富山では300平方メートルで小型、東京では50平方メートルが小型。
当てはめるのも馬鹿げてるかもしれないが、SOGAWA BASE 1階 albis KULA SU が富山駅から1.25kmであると東京駅からなら日本一土地が高い銀座のド真ん中になる。別の方向とて大きくは変わず宅地ではない。
小さい頃からの感覚では東京駅から1kmなんて人が住むところではないが、地方都市だと十分に住宅街になる。例えば札幌の1駅隣は完全な住宅地。東京だと神田も有楽町も商店とビジネス街。住んでるのは戦争を逃れて大昔からいる人だが激減してしまってる。
生活に必要な店が近隣になくなっていても大都会の中心部に建てたタワーマンションの中層部で80平方メートルともなると3億円は下らない。上層階では4億円以上で売り出されている。
平均が1億円越えたなんて言うが1億円未満は住宅街に建てたタワーマンションで50~60平米だろう。下層階だって劇的に安くはならない。
富山のプレミストタワー総曲輪の2019年当時の取引価格を探ると中層階で3LDK、80平米ファミリータイプが4500万円。20階を越えるがタワーマンションと呼ぶ四角柱ではなく長方形な高層ビル。
富山と東京、全く同じ稼ぎがあったとしたら?住居価格2~3倍は人それぞれ考えるところあろう。ところが、あらゆる面で考えない奴らが意外と多くいる。東京は新興住宅地ではなく普通の住宅地に住んでいれば恐ろしく便利であること間違いないが、住居価格だけじゃなく総合的な物価も恐ろしく高い。テレビでよくみる激安スーパーマーケットなんて東京都心部には存在しない。全て郊外か周辺の埼玉・千葉・神奈川なんだ。
東京では高層ビル化によって会社が集まり古い建物から先に衰退して空室だらけになったため建て替えでは会社用ビルではなく高層化した集合住宅に転換されビジネス街に住居が増えた。
JR総武線 浅草橋駅の近くの会社が廃業して集合住宅に建て替えたの知ってたのだが、今の浅草橋では真っ当な生活はできない。食べ物は持ち込むか外食専門、生活用品もだ。
都心部ならそれでも良いが、次々と追い出されることになっても住み続けてる高齢者が広く出歩くことができず、都内でも住宅街となれば徐々に交通の便が悪くなり買い物難民が増える。
古い民家からの再開発では晴海や月島もだが築地から新川、浜町にまで建ててきたが、土地代の高さから近隣に商業施設どころかスーパーマーケットさえも無い。かつてバブル経済記に地上げ屋によって多くが追い出された結果、従来は成り立っていた生活圏が消失してる。土地が高くて参入もできない。大都会に近い以外に利点がない。
かつて「東京いな化」という言葉を使ったが富山県の都市部より生活難な大都会を作っちまった。
クソ高いマンションの部屋をギリギリ買って厳しい生活するのがタワマン大好きな地方出身で不便と感じないのでしょうが、実は大金持ちでもなければ自家用車も乗り回せない。自動車が買えても都心部になるほど一ヶ月で何万円と駐車料金がクソ高くなる。土地の少ない東京で青空駐車場なんて無いに等しい。見つけても再開発、建て替え待ちでコインパーキングになってるだけさ。
ちなみに東京駅周辺の月極駐車料金だと6~10万円だが空きがほとんどない。
【地方都市でも二極化?】
地方でも山間部と都市部の居住地が二極化してるか深く調べたことがないが、状況証拠としては見えてくるものがあった。若年層が都市部に単身で居住すると郊外型スーパーマーケットは不便でしかない。
自宅で自動車に乗って駐車場に苦労しなくても都市部に出てきたら地方都市とて駐車場に苦労するようになる。なぜなら都市型の高層マンションは駐車場の土地がなく建物に併設した立体駐車場になるため利用料金が高い傾向にあった。
富山県 プレミストタワー総曲輪の駐車料金は調べられなかったが、駐車場だらけのくせに近隣の平均は月1万円と高いのも県庁所在地だから? 東京都民からしたら安いが住宅価格からして高い。
ほかに時間貸し駐車場料金も都心の10分200円なんてのから富山と商店街近くと同等になるには埼玉県の大宮駅から2~3駅離れる必要があった。そこまで離れたら「コンパクトシティー」である富山駅から1.2kmの商店街の近くのほうが生活は楽に見える。鴻巣や北本あたりから15~20kmで大宮、約50kmで東京だが、富山から50km進んである都市は石川県金沢しかないため単純な比較はできない。
2024年統計局データ、47都道府県にて人口減少してないのは東京都と埼玉県だけ。秋田県が減少率が最大であり90万人を割ったと報道されたが富山県も100万人を割った。東京都世田谷区(58平方km)だけの約95万人より少ない都道府県は複数あるが、秋田県(11,610平方km)は既に下回り、富山県(4,247平方km)も時間の問題。日本全体の人口が減少しているのだから当たり前でもある。
→KNBニュース 富山地方鉄道「滑川―新魚津」「岩峅寺ー立山」の廃線 今年秋に判断する方針
生活環境から自己中心的に育つ傾向が非常に高い地域にて公共交通を破壊したのは自家用車に溺れてしまったから。そこへ大都市の真似をして高層マンション化は経済的に自家用車が持ちにくくなり行動範囲を狭めてしまう。すなわち住みにくい矛盾した構造を生みだしてると感じた件であった。
そうして社会性の無い人々が大都会を破壊しにやってくるのであった。
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